鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

「受難の門を見つめつつ」・バルセロナ滞在記<21>

「受難の門を見つめつつ」・バルセロナ滞在記(2012年9月10日〜11月6日) <21>
2012年9月30日「日本人画家とのお交わり」




 今日は日曜日、礼拝をささげる日である。前週は羊子が奏楽奉仕をしているカトリック教会に出席したが、今日は我々は行かなかった。出席しても、言葉が分からないので、どのようなメッセージであるのか分からないからである。羊子が時には通訳してくれるが、羊子は奏楽席にいるので、あまり動き回れないのである。カトリック教会に出席しなかったが、羊子が帰ってきてから、六浦谷間の集会・バルセロナ家族礼拝をささげる。説教は「御心に適うこと」と題してお話した。讃美歌は21の404、522、27番をもって賛美する。
 今日は午後から羊子の友人、日本人画家の大原立司さんに、羊子の両親が日本から来ているということで昼食のお招きをいただいている。お宅に伺うと、スペイン人のお連れ合いとお嬢さんの裕子さんも出迎えてくれた。裕子さんは日本語もお話できるが、お連れ合いはほとんど話せない。しかし、今までいろいろな集いではスペイン語ばかりであったが、大原さんや娘さんの裕子さんとお話できたので、リラックスして過ごすことができた。最初は真っ黒なイカスミのスルメをいただく。大原夫人はシーフードパエリアを作ってくださり、おかわりまでいただいて、お腹いっぱいになってしまった。食後は歌を歌ったりしてお交わりを深めていたが、私はワイン等をいただいて、ソファーで少しばかり寝てしまったようである。大原立司さんはもう40年もスペインで過ごされている。当初は商社マンであったが、画家の道を歩むようになられたといわれる。日本でも個展を開いている。最近では2012年4月14日から24日まで、東京京橋の金井画廊で個展を開催されている。絵画と共にいろいろな企業からラベルのような小作品の注文がある。ワインやオリーブ油のボトルに貼るラベルの絵である。記念にそのオリーブ油のボトルをいただく。




大原夫人お手製のパエリア。


歓談しつつ楽しい食事。


食事後は歌って楽しむ。


楽譜はどこの国も共通である。


大原さんが画かれたボトルのラベル。



こちらでは昼食にお招きを受け、美味しくいただくのであるが、必ずワインが出されるので、つい飲んでしまう。もともと嫌いではないので、すすめられるままに飲んでしまうのである。家に帰って一休みするが、夕食はとらない。それだけたくさん食べてしまうからである。そのため、一日は二食で過ごすことが少なくない。だいたいこちらの人たちはよく食べる。レストラン等では、お皿にあふれるばかりの料理が出されるのである。到底、一人では食べられないと思うのであるが、食べているのである。そのためか、お腹がポッコリと出ている人を見かけるのである。もちろん日本人だってお腹が出ている人を見かけるが、出具合が異なるように思える。そうならないように気をつけているのであるが。
 だから散歩して、体調を整えたいと思っているが、こちらに来てからは長時間の散歩はしていない。ときどき連れ合いのスミさんとサグラダ・ファミリアの周辺をそぞろ歩きする程度である。ここのところ雨の日、風の日があり、歩く気分にはならなかった面もある。それと共に、昨年、散歩中に詐欺やスリに出会い、なんとなく出そびれているのである。貴重品を持っていなければ、詐欺やスリにあっても恐れることは無いのであるが、気後れをしてしまうのである。パスポートのコピー、羊子の携帯電話、小銭10ユーロくらいを持って出かければ心配は無いのである。
 散歩を思うと、早く日本に帰って散歩したいとの思いが募ってくる。毎日、二時間くらい歩いている。スペインに来る前、8月20日に、二回目のシルクロードを歩き終え、ローマに到達している。携帯電話に万歩計がついており、シルクロードを歩くメニューが設定されている。中国の西安からローマに向けて歩くようになっているのである。今回は5ヶ月28日を要している。一回目は2月18日に歩き終えたが、そのときは7ヶ月20日を要している。スペインに来ることになったので、三回目のシルクロードの設定はしていない。日本に帰ったら、早速設定してローマを目指すつもりである。既に本当のローマを訪れているので、画面上でローマを目指すのも面白いことであろう。