鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

「受難の門を見つめつつ」・バルセロナ滞在記<18>

「受難の門を見つめつつ」・バルセロナ滞在記(2012年9月10日〜11月6日) <18>
2012年9月27日「バースデイカード」




 連れ合いのスミさんが9月19日に誕生日を迎えており、皆さんがお祝いしてくださったことについては既に記している。今日は大塚平安教会から誕生日カードが送られてきた。祈祷会の皆さんがお祈りしてくださり、カードにサインされて送ってくださったのである。心から感謝を申し上げる。それでお礼の手紙を書いたのであるが、郵便で送れば日数もかかるし、羊子を通してメールで送ろうと思った。すると羊子は、私のメールを立ち上げることを提案し、早速YAHOOで設定してくれた。お礼の手紙には写真を貼り付けて送る。ヴァチカン広場を背景に写したものと、ネウスさんに招かれてレストランで食事をしたときの写真である。もっといろいろな写真を貼り付けたいのであるが紙面の都合もある。とりあえずこちらの様子を示す写真を貼り付けておいたのである。いずれスペイン・バルセロナ滞在記としてブログで報告し、写真も添付して、皆さんに報告したいと思っている。
ヴァチカン広場を背景に写した写真は、その日のブログに書かなかったので、ここに記しておく。ヴァチカンのペトロ墓のある大聖堂を見学し、広場を目の前にするテラスに出て、雄大なヴァチカン広場(サン・ピエトロ広場)を眺める。ここは一つ記念写真を写すことにし、どなたかにお願いすることにした。近くにいた女性に依頼すると、快く引き受けてくれた。外国の女性なので、羊子は英語で頼んだのであるが、その女性は「日本語が分かりますよ」と微笑みつつ言うのである。お尋ねすると、パナマの人で、数年前まで九州大学に留学されていたのだと言う。今はパナマで会社勤めをされているということであった。周囲はすべて外国人と思っているが、日本語が話せる方もいるわけで、周囲は分からないと思って、めったなことは言わないことだと示される。時々、日本人と思われる人に出会うが、話しかけたことは無い。




ヴァチカン。サン・ピエトロ大聖堂に飾られているペトロの椅子。



サン・ピエトロ広場を背景に記念写真。
九州大学に留学したと言われるパナマの女性に写していただく。


こちらに来るとき小さいパソコンを持参した。もう10年以上も昔のものである。日本にいるときは無かった現象が、こちらに来てから現れるようになった。画面に筋が出るようになっている。日本からの移動で、ショックによるのであろう。このパソコンで毎日ブログを書いたり、写真の編集をしたりしている。電話回線をつないでインターネットを見ることができる。回線の都合でつながらないときがあり、時間帯によっても不具合になることもある。それでもつながるときは日本のニュースを読んだり、スポーツ記事を読んだりしている。野球の読売巨人ジャイアンツがマジック15、6で日本を離れ、気になっていたのであるが、こちらで優勝したことを知るのであった。日本シリーズは日本に帰ってから観戦できるであろう。メールが立ち上がったので、これからは星子や百合子とやり取りができるであろうし、知人にも連絡することができるようになった。まことに便利な世の中である。
 ところで誕生日カードに戻るが、教会の皆さんが誕生日を覚えてカードを送ってくださること、喜びであり感謝である。在任中の仕事として私も携わっていた。月の終わりに、翌月の誕生者カードを用意し、祈祷会出席者にサインしていただく。そして、誕生日を迎える人の2、3日前に送付する。ところが忘れてしまうことがある。誕生日の日が過ぎてからカードに気がつき、お詫びを添え書きしながら送ったこともある。担当の係りの人がおられるが、最終的に牧師が筆字で書くので、送付は牧師の仕事になってしまうのである。常々思っていたが、誕生日カードを送るが、受洗日カードを送らないことである。受洗日こそお祝いの日であるので送るべきだと思っている。しかし、差しさわりがあるのかも知れない。教会に出席していることを家族は理解しているが、洗礼を受けたことについては家族に話していない場合もある。受洗日カードは個人情報に触れるのかも知れない。他の教会に転会した人に対しても送っている。転会してから髄分と年数が経っても、相変わらず誕生日カードが送られてきて、ありがたいことであるが、もう結構ですと断られたこともある。
 遠く離れたスペインにおいて誕生日カードをいただく、大きな喜びである言いたい。