鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

「受難の門を見つめつつ」・バルセロナ滞在記<17>

「受難の門を見つめつつ」・バルセロナ滞在記(2012年9月10日〜11月6日) <17>
2012年9月26日「ジムに行く」



 バルセロナも寒さを感じるようになった。寝ているときも、上掛けにくるまって寝ている。羊子が毛布を出してくれた。11月の初旬まで滞在するので、それなりの身支度は整えているが、羊子が持っている長袖の普段着を出してくれたので着用している。今までは部屋にいるときは靴下をはかなかったが、下から寒さを感じるようになっている。風も冷たくなっている。特に今日は風が強く、外を歩くときには気をつけなければならない。夕刻5時頃に昨日に続いてスミさんと散歩に出る。あまり風が強いので散歩は止めにし、まっすぐスーパーに買い物に行く。建物の角を曲がろうとすると、大きなパラソルが飛ばされてきた。すぐ先にあるカフェテラスの日除けで、この強い風に飛ばされたのである。店員が追いかけてきてたたんでいた。気候の変わり目の嵐でもあるのだろう
 家から歩いても1分くらいの距離にカプラボと言うスーパーマーケットがある。昨年滞在したときにも、この店で買い物をしていた。だからどの辺に何がおいてあるかが分かる。野菜、ベーコン、魚、卵等、11品買って21ユーロであった。食材は日本に比べて安い。ワインは2ユーロ以下で買えるし、上等とは言えないが普通のワインなのである。日本では安くても400円くらいで、ヨークマートで売っている。スペイン物であるので、時々買い求めてはスペイン生活を思い出していたのである。ワインの国なので、ワイン売り場はあらゆる種類が並べられている。昨年も記しておいたが、こちらではシャンパンのことをカヴァと称している。最初はシャンパンであったが、フランスからの抗議を受ける。シャンパンはフランスの地域的名称であり、フランス特有のものであるかである。だからシャンパンはフランス製であり、その他の国は別の名称にしている。スペインはカヴァ、ドイツはゼクト、イタリアはスプマンテである。買い物をしたときにはビニールの袋をくれるが、日本では袋を断ると袋代を割引するところがある。ヨークマートでは2円引きである。しかし、こちらは買うことになる。意味合いは同じでも買うとなると損をした思いであり、2円引きは得をした思いになる。キャリーバッグを持参しているので、袋は断り、バッグに詰めて帰る。このキャリーバッグについては昨年の思い出がある。45日間の滞在中、二度ほど詐欺とスリに会う。そのため、土地に住んでいるように見せかけるため、散歩に出るときにもキャリーバッグを引いて歩いたものである。



羊子の家の近くにあるスーパー・カプラボ。
いつもここで食材を買い求めていた。



 今日も羊子は出張レッスンであった。帰ってきて、疲れたからと言い、ジムに出かけていった。ジムはスーパーカプラボの斜向かいにあるので、ここもすぐ近くなのである。家のシャワー室は狭いので、ジムの会員になっており、自宅のお風呂のように通っているのだという。このジムには我々も連れて行ってくれた。9月17日、翌日はローマに発つ日であり、ゆっくりとお風呂に入ってこようと出かけたのである。ジムはスポーツ施設であるが、プールあり、サウナあり、大きな湯船がある。湯船にはいろいろな噴流装置があり、頭、腰、背中、足等に噴流を受けて癒しが与えられる。中は水着で入るので、男性も女性も一緒である。とにかく広い施設である。別の小規模のプールでは指導員の下で、水の中の体操をしていた。水の中を歩くことも体に良い。結構な高齢者が、それもかなり太目の人たちが体を動かしていた。日本でも水着をつけて入れば、男性と女性の施設を一緒にすることができるので、大きな施設になると思うのだが。横になれる簡易ベッドが置いてあり、疲れたら休むこともできる。プールで久しぶりに泳いだが、途中でダウンしてしまう。泳ぎは早々に切り上げて、お湯の中でジェット噴流を受け、随分と癒されたと思う。サウナにも何回か入る。日本の場合は体の洗い場があり、ボディーや頭のシャンプー、かみそり、歯ブラシ等が備えられているが、洗い場と言う場所はない。その代わり、上がるときに更衣室の側にシャワー室がある。そこにはボディーシャンプーがおいてあり、そこで最終的に洗うのである。ところ変われば施設も異なるで、面白い体験をしたと思う。いずれまた、ジムに出かけて疲れを癒してこよう。



スポーツジムの「メトロポリタン」。



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