鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

「受難の門を見つめつつ」・バルセロナ滞在記<13>

「受難の門を見つめつつ」・バルセロナ滞在記(2012年9月10日〜11月6日) <13>
2012年9月22日「バルセロナ日本語で聖書を読む会の礼拝(1)」




 朝9時頃に起床。日本においては6時頃に起床、朝のお勤め等をして、NHKの朝ドラを見ながら朝食を取る。その後はゴミ捨て等をして9時には書斎に入る。そんな日本の生活習慣であったが、その生活習慣もこちらの生活習慣に慣れてきた。8時か9時に起きて10時頃に朝食、3時頃に昼食、夜10時か11時頃に夕食となる。昼食から夕食まで時間があるので間食をする人もあるという。だから食事は4回、5回も取る人もいるという。そういう意味か、こちらの人は男性も女性も恰幅の人を多く見かける。
 今日は土曜日であるが、バルセロナ日本語で聖書を読む会の礼拝が、午後4時30分から羊子の家で開かれることになっている。いつもは5、6人の集会であるが、今日は20人も出席するとか。いつものメンバーの友達がバルセロナに来ていて、クリスチャンではないが、このような集会に出席したいのだという。その他、メンバーのお連れ合いも出席したいという。そんなことで、大勢の皆さんをお招きしての集会になるので、羊子は知人に折りたたみの椅子を借りる。この礼拝のために、日本にいるときにメッセージは作成していた。この集会の中心になっている下山由紀子さんが、集会ではルカによる福音書を学んでいるので、私には「マリア賛歌」と「ヨハネの誕生」部分についてお話をしてもらいたいとの要望をいただいていた。しかし、今回の集会は初めての方がおられるので、用意してきたメッセージでは難しいのではないかと思う。いっそ別の聖書によりメッセージを取り次ごうかと思う。例えば「ザアカイさん」や「善いサマリア人」とかのお話であれば分かりやすいのではないかと思う。そんなことを思案したが、結局用意したメッセージを取り次ぐことにした。メンバーの友人が都合で来なくなったからでもある。



バルセロナ日本語で聖書を読む会の礼拝
説教を担当する。


 4時30分からであるが、礼拝を始めたのは5時であった。結局礼拝に出席したのは12人であった。最初にいらっしゃったのは大井さんである。どこかでお会いしたような思いでいたら、お話をしているうちに、昨年5月16日にカタルーニャ音楽堂で開催された「ガンバレ日本」としてのコンサートにヴァイオリニストとして出演していたのである。羊子のピアノ演奏、テノール、ソプラノ独唱等があり、日本の災害復興を支援してくれたのであった。音楽堂には2000人の皆さんが来られたことが忘れられない。次に宮森さんご夫妻がいらっしゃった。ご主人は日本の企業のスペイン支社の副社長とか、お連れ合いの弟さんが日本基督教団の牧師をしているという。下山由紀子さんと娘さん、お子さん連れで河合さん、お子さん連れで林さん、羊子の知人のイグナシオさんと息子のニルさん、そしてスミさん、羊子、私で12人である。礼拝が終わってから下山さんのお連れ合い、河合さんのお連れ合い、子ども3人で17人となる。これだけの皆さんで、食事を共にする。スペイン語グループと日本語グループが歓談しながら食事をいただく。こちらの人たちは、何かとこのような集いをしてはお交わりを深めている。食事を設定してはお友達を招き、楽しく過ごすことが多いのである。



礼拝後、皆さんで歓談しつつ楽しい食事。



日本人グループで歓談。



 食事が終わる頃、羊子が私にハーモニカを吹くように求める。スミさんの誕生祝いをするので、ケーキを運ぶとき、「ハッピーバースデイ」の曲をハーモニカで演奏する。ローソクが吹き消されたところで、「第九」の一節をハーモニカで演奏した。スミさん自身も私のハーモニカ演奏は初めて聞くのである。日本で生活しているときは、スミさんがいるときにはハーモニカを吹くことが無かった。彼女がリハビリに行ったり、留守をしているときに吹いていたのである。これからは日々の生活の中で吹くことになるだろう。スミさんの誕生会はこれで三度目になる。演奏家たちの集いのとき、ローマのカルロスさんの家で、そしてバルセロナ日本語で聖書を読む会の集いでお祝いしていただく。祝福の旅となった。下山さんが用意してくれた誕生日カードに皆さんのサインをしていただく。皆さんがお帰りになったのは夜11時を過ぎていた。ローマ疲れが吹き飛んでしまったようだ。



最後はスミさんの誕生会となる。これで三回目である。