鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

隠退牧師の徒然記 <127>

隠退牧師の徒然記(2011年6月1日〜)<127>
2012年7月30日 「そのとおりにしつつ」

 

聖書の言葉
そして、漁師たちがそのとおりにすると、おびただしい魚がかかり、網が破れそうになった。そこで、もう一そうの舟にいる仲間に合図して、来て手を貸してくれるように頼んだ。彼らは来て、二そうの舟を魚でいっぱいにしたので、舟は沈みそうになった。これを見たシモン・ペトロは、イエスの足もとにひれ伏して、「主よ、わたしから離れてください。わたしは罪深い者なのです」と言った。とれた魚にシモンも一緒にいた者も皆驚いたからである。シモンの仲間、ゼベダイの子のヤコブヨハネも同様だった。すると、イエスはシモンに言われた。「恐れることはない。今から後、あなたは人間をとる漁師になる」。そこで、彼らは舟を陸に引き揚げ、すべてを捨ててイエスに従った。
ルカによる福音書5章6-11節)



昨日29日の礼拝は三浦半島にある三崎教会のお招きをいただき、講壇に立たせていただいた。今後、月に一回は務めさせていただくことになったのである。このようになった次第は、去る6月30日の神奈川教区総会に出席したおり、生野隆彦先生にお会いしたことによる。生野隆彦先生は長年、三崎教会の牧師として担って来られたが、新しい歩みのために退任された。若い牧師が就任したのであるが、すぐに退任されることになった。そのため、生野先生は退任したものの代務者となり、後任の牧師が決まるまで任を持たれることになる。礼拝説教は数人の牧師が担当することになったのである。
 教区総会の時、教団総会議員選挙が始まり、私は准議員で選挙の資格がないので、その間は議場を出て受付付近にいたのである。そこへ生野隆彦先生が入って来られ、いろいろとその後のことなど話しているうちに、私が三崎教会の礼拝説教を担当することが可能であることが分かり、私に依頼されたのである。今は横須賀上町教会の聖餐式と礼拝説教を担当している他は、六浦谷間の集会として連れ合いのスミさんと礼拝をささげているのであり、他の教会から要請があればお応えする姿勢を持っていた。横須賀上町教会と言い、三崎教会と言い、三浦半島にある教会のお手伝いをすることは、最近は私の使命と考えるようになっていた。もともと私の生まれは横須賀市浦郷町である。横須賀生まれという思いを最近は深めている。今までは横浜出身であると述べてきたのである。横須賀市浦郷町で生まれ育ったが、その付近は飛行場があり、戦争が激しくなるにつれ強制転居させられ、現在の横浜市金沢区六浦に住むようになったのである。私が4歳の時である。そのあたりの経緯を説明するのも面倒なので横浜育ち、横浜出身ということにしていたが、三浦半島における御用が増えてきたこともあり、ここは横須賀生まれであることがよろしいと思うようになったのである。
 例によって、我が家の子供達も一緒に三崎教会に出席することになり、車で赴いたのであった。車のナビによれば、1時間くらいで着くようであるが、初めて行く道でもあるので、10時30分開会であるが2時間前に出発したのである。日曜日であり、三浦半島は海水浴や観光の名所が多数あり、結構混雑していたが、それでも10時前には到着する。在任中には1、2度訪問したことがあるが、どのような経路で赴いたのか記憶がない。礼拝は40名は出席されていたようである。いつもはもう少し出席されるようである。夏休み体制になっており、出席できない人もあるのだろう。



三崎教会のたたずまい。


三崎教会の礼拝説教を担当する。


教会の玄関で生野先生ご夫妻と共に。



こちらの教会には青山教会時代にお交わりいただいた方が出席されておられる。近くの老人ホームに入居されておられ、月に一度は青山教会に出席されるようであるが、何しろ遠い。そこでいつもはこちらの教会に出席されているのである。礼拝後、生野先生がご紹介くださっているとき、青山教会のその方が出席されていることが分かり、連れ合いのスミさんは近くにいたのでお話出来たが、私は前にいたので終わってからご挨拶しようと思っていた。しかし、報告や紹介が終わる頃にはお帰りになられた。12時までホームに帰らなければならなかったからである。だから私はお話することができなかったのであるが、夜になってお電話をくださり、久しぶりにお話することができた。また8月19日にも赴くので、その時にはゆっくりお話しましょうと約束したのであった。その他、礼拝後に思わぬ方々とお話することになる。一人の方は清水ヶ丘教会の方で、姉の美喜子や清子と親しくお交わりいただいた方である。当然、私もその方を存知上げている。ここでお会いするとは思ってもいなかったことである。もう一人は、神学校時代に出会った方である。少し学年が上である女性で、結婚して三崎教会に出席されていることは知っていた。しかし、今回三崎教会に伺った時、その方の存在については忘れていたのである。久しぶりの対面であった。
 三崎教会はなんと言っても三崎漁港のある町に建てられている。だから、帰りは漁港に行き、美味しいマグロの定食を食べたのであった。ここは何回か来たことがあるが、今後は三崎教会に来るたびに美味しいマグロの定食が食べられるので、楽しみである。そういう意味で礼拝説教を依頼されたとき、二つ返事でお応えしたわけではないが。食事後はマグロのセンターで買い物を楽しむ。色々な魚介類、野菜等、三浦半島の産物を楽しむことができた。


市場で魚介類を見て歩く。