鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

隠退牧師の徒然記 <108>

 

隠退牧師の徒然記(2011年6月1日〜)<108>
2012年6月8日 「時が迫っていると言われ」 


聖書の言葉
イエス・キリストの黙示。この黙示は、すぐにも起こるはずのことを、神がその僕たちに示すためキリストをお与えになり、そして、キリストがその天使を送って僕ヨハネにお伝えになったものである。ヨハネは、神の言葉とイエス・キリストの証し、すなわち、自分の見たすべてのことを証しした。この預言の言葉を朗読する人と、これを聞いて、中に記されたことを守る人たちは幸いである。時が迫っているからである。
ヨハネの黙示録1章1-3節)



 かねてより少しずつ準備してきた説教集を出版することができた。一般的には自費出版であるが、何から何まで自分で作ったのであるから自作出版ということになる。説教集第二集「主の導きに委ねつつ」として、発行日を5月21日にしているが、実際できあがったのは6月6日である。5月21日に間に合わせたかったのであるが、いろいろと手間がかかるものである。その日を発行日にしたのは、連れ合いのスミさんの洗礼51周年記念日だからである。だから、今回の説教集は連れ合いのスミさんへの感謝として出版したのである。その辺りの心境を説教集の「はじめに」に記している。
「『最初の朝餐』を発行するにあたり、この説教集は大塚平安教会で語られたものですが、今日まで関わった皆さんとの出会いの中から導かれた説教であると記しました。それらの皆さんへの感謝としてまとめたものでした。『主の導きに委ねつつ』も同じ思いであります。しかし、今、説教集第二集を発行するとき、現在は隠退教師であり、そこで発行する思いは異なるのです。今は連れ合いのスミさんと六浦谷間の集会を開き、基本的には毎週の礼拝は二人でささげているのです。時には家族や知人が加わり、共に礼拝をささげる喜びをいただいています。隠退してもなお鈴木伸治牧師の説教に耳を傾けてくれている連れ合いのスミさんには、心から感謝しているのです。説教集『主の導きに委ねつつ』は大塚平安教会在任中の説教ですが、現在もなお鈴木伸治牧師の説教に耳を傾けてくれている連れ合いのスミさんにささげる思いで発行しました」。
 前回の日記にも記しているが、高校生時代から印刷術へと導かれ、今日まで、何かと文書を発行し続けている。2010年3月に大塚平安教会を退任する記念として、教会が説教集を発行してくれることになり、「最初の朝餐」と題して出版している。この説教集は2008年中の説教をまとめたものである。説教は2007年9月27日以来、毎週プリントして配布している。従って、それをまとめれば説教集はすぐにも出版できるのである。しかし、出版するにはそれなりの費用が必要となる。それに、出版しても、そんなに読まれないものである。だから「最初の朝餐」は説教ばかりではなく、写真を多く入れている。こんな説教集は他にはないと思う。説教を読まなくても、せめて写真を見るために開いてくれればよい、そんな思いもあった。今回、自作出版を思い立ったのは、せっかく説教をプリントして残しているのであるから、まとめておこうということ、私たちの子ども達のために、両親の生きた証しを残したいということ、今は隠退教師として時間に余裕があるので、コツコツと自作できるということ、そんな思いで始めたのであった。だから広く人々に配布することが目的ではないので、限定30部の発行としている。





鈴木伸治説教集第二集「主の導きに委ねつつ」
2012年5月21日発行(スミさんの洗礼51周年記念日に)


 今回は2007年9月から12月までの説教と2009年1月から3月までの説教26篇をまとめ、「主の導きに委ねつつ」と題して出版した。A5版265頁の分量となった。それでも、自作ながら本らしくなっている。欲する材料がなかなか手に入らず、今回は妥協せざるを得なかった。次回は、もっと願っている材料を用いて出版することにしよう。一回の発行は、説教25、6篇をまとめるので、第三集は2009年4月から9月まで、第四集は10月から2010年3月までとなる。そこで大塚平安教会時代の説教は終わり、2010年4月から9月までは横浜本牧教会時代であり、第五集として発行することにしている。横須賀上町教会では月に一度であるが、それでもかなりの回数になり、この説教集も出版する予定である。それまで健在であればのことであるが。説教ばかりではなく、講演、談話、メモ等、残されている原稿は数多い。いずれはまとめて出版したいのであるが。
 説教集第二集「主の導きに委ねつつ」を自作出版し、もちろん喜んでくれたのは連れ合いのスミさんであることを記しておく。