鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

隠退牧師の徒然記 <31>

 

隠退牧師の徒然記(2011年6月1日〜)<31>
2011年12月9日 「冬支度」
 

聖書の言葉
そのころ、エルサレムで神殿奉献祭が行われた。冬であった。イエスは、神殿の境内でソロモンの回廊を歩いておられた。するとユダヤ人たちがイエスを取り囲んで言った。「いつまで、わたしたちに気をもませるのか。もしメシアなら、はっきりそう言いなさい。」イエスは答えられた。「わたしは言ったが、あなたたちは信じない。わたしが父の名によって行う業が、わたしについて証しをしている。」
ヨハネによる福音書10章22-25節)


暦の上では、今年は11月8日が立冬ということである。もはや冬であるが、冬という実感は12月にならないと湧いてこない。11月はまだ秋であるという思いが強いのである。収穫感謝祭、七五三のお祝い等があるので、秋たけなわとの思いでいるわけである。ところが12月になると、寒さも加わるのであるが、やはり冬の到来を実感する。天気状況も北海道、日本海側は雪が降ったりするのである。何よりもクリスマス飾りをあちらこちらに見るからである。また、幼稚園ではクリスマスにページェント「最初のクリスマス」を全園児で演じるので、その準備、練習が始まることも冬の実感となっていた。
冬を迎え、我が家も冬支度を始める。ようやく扇風機をしまい、石油ストーブを出したりする。エアコンより石油ストーブの方が温かいので、もっぱらこれに頼っている。石油ストーブは、上にヤカンなり鍋など掛けておくと便利というわけ。おかげで煮物の匂いが部屋中に充満するのであるが。綾瀬にいる頃、ストーブの上にホイルにくるんださつまいもを乗せていた。焼き芋ができあがるのであるが、家中が焼き芋の匂いになる。幼稚園がいも掘りを行い、さつまいもの収穫をいただく。焼き芋にするのが手っとり早いのである。
冬支度として、暖房効果を上げるために、窓ガラスに断熱シートを張るのである。断熱シートといわれるが、荷造りに使われる粒粒のついたビニールシートである。CDの発送の時にはこれにくるんで送ったりしている。また、中には粒をつぶしては鬱憤を晴らす人もいる。それが窓ガラスの断熱シートとして使われているのである。粒粒側を室内側の窓ガラスに張る。水をつけて張るようになっているが、水をつけなくてもぴったりとついてしまう。後は端を粘着テープで張ればよいのであった。この作業を家の窓ガラスのほとんどに施したというわけ。我が家は横浜市金沢区六浦という場所であり、東京湾にも比較的近い。三浦半島の入口あたりに位置している。比較的海沿いなので、他の地域より温かいのである。綾瀬の寒さとは格段の差がある。綾瀬市は大山、丹沢降ろしの風が吹き、寒さにおいてはこたえていたというわけである。牧師館に住むありがたさがあったが、もはや古い建物で、夏であれば隙間風がありがたかったのであるが、冬はこたえたのであった。従って、こちらではそんなに寒さ対策をしなくても良いのであるが、連れ合いのスミさんが一生懸命に取り組むものだから、仕方なくお手伝いになったのである。おかげで部屋が暖かくなったと喜ぶスミさんである。
前任の頃、アドベントを迎える頃になると教会の大掃除をしていた。世の中では、大掃除と言えば12月の末にしているが、それはお正月を迎えるためである。一年間の汚れを掃除して新しい年を迎えたいのである。教会はクリスマスを迎えるために大掃除を行う。イエス様のお生まれになるクリスマスを諸所掃除して、新しい思いでイエス様をお迎えするのである。その都度片づけているつもりであるが、結局は使いもしないのにしまいこんでいるものが結構あるのである。毎年、8月には夏期学校、サマーキャンプを開催している。その時、主題に合わせて制作を行う。夏期学校が終わっても、せっかく作った制作品なので処理できないでいる。そして、多くの場合、この大掃除のときに意を決して処分に踏み切るのである。お掃除は毎週行われているが、高い電灯や窓ガラス、エアコン等、普段できない部分を皆さんが掃除してくれるのである。掃除が終わる頃になると、クリスマス飾りが始まる。窓ガラスにセロファンで作ったステンドグラスをつける。最初の頃は画鋲でとめていたが、その後、木枠にしっかりと固定したステンドグラスをはめ込むだけになっている。ツリーは、やはり子どもたちの希望でもあり、毎年飾るようにしていた。さらに外にはイルミネーションをつける。夜になると色とりどりの光を放ち、クリスマスの到来を告げるので、わざわざイルミネーションを見学に来られる方もいるのであった。この大掃除、クリスマスの飾り付けが終わると、冬が来たんだなあと思うのであった。昨年も今年も、もはや退任したのでこの作業がないので、やはりさびしさを感じる。大掃除にしてもクリスマス飾りにしても、心が燃やされるのである。だから、ささやかな心の燃やし方であるが、六浦谷間の集会のクリスマス礼拝を企画しているのである。いつもは二人だけの礼拝が多いが、さらに5、6人の皆さんが出席されるという。今から心が燃えているというわけ。



2007年11月頃の大塚平安教会。


クリスマスを迎えるにあたり大掃除をする。
高い場所にある電灯掃除は結構大変である。



台所のお掃除。いつも片づけているのだが。


窓にはステンドグラスを張り、クリスマスを待望する。


イルミネーションを設置したり、植え込みの掃除したり。
さあ、これでクリスマスをお待ちするだけ。