鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

隠退牧師の徒然記 <15>

 

隠退牧師の徒然記(2011年6月1日〜)<15>
2011年11月2日 「朋有り遠方より来る」 


聖書の言葉
コロサイにいる聖なる者たち、キリストに結ばれている忠実な兄弟たちへ。わたしたちの父である神からの恵みと平和が、あなたがたにあるように。
(コロサイの信徒への手紙1章2節)



 2011年9月をもって横浜本牧教会の代務者および早苗幼稚園の園長のお務めが終わり、すべての職務が終わったことになる。もっとも10月までは大塚平安学園理事長、日本基督教団総会書記の職務があったが、11月からは全く職務から解放されたことになる。横須賀上町教会における第一日曜日の礼拝担当はお手伝いであり所属ではない。それからは無任所教師としての歩みが始まったということである。そして2011年6月1日付で隠退届を提出した。今は隠退教師としてのんびりと生活するようになった。



スミさんが庭いじりをして咲かせている花。



 朝起きて食事や生活の務めをしてから、だいたい9時頃からは2階の書斎に入る。パソコンに向かっては文書を作ったり、整理をしたりしている。お昼の食事が終わると、また書斎に入り読書にふけるのであるが、うとうとと眠くなるので、隣りの寝室のベッドに横になる。1時間くらいの昼寝をする。また読書をするうちにも夕刻となり、散歩に出かけるのである。今は1時間30分くらい歩いて帰ってくる。お風呂に入り、夕食をして、テレビを見て、午後10時頃には就寝である。一方、連れ合いのスミさんと言えば、午前中は洗濯をしたり、家の仕事をしてからリハビリに行ったりして過ごすが、午後からは大好きな庭いじりをしている。夜になると腰が痛いと言うのに、庭いじりが好きなのである。食事の度に「ほんとにのんびりとした生活だねえ」と言い合うのであった。静かな夜が更けてゆくのである。
 



書斎の机、読書したり書き物をしたり。



パソコン、プリンター等が書斎におかれている。




このような二人の生活に知人がお訪ねくださることは、とてもうれしいことである。昨年4月より六浦の生活を始めているが、結構皆さんがお訪ねくださり、楽しいひとときをもたせていただいている。先日の10月23日にはドレーパー記念幼稚園を卒業したお友達とお母さんがお訪ねくださった。日曜日でもあるので、毎週開いている六浦谷間の集会の礼拝に出ていただいたのである。礼拝のために教団の聖書日課に基づいて説教を準備し、また週報を作ったが、これらから離れて子供の礼拝をささげたのであった。礼拝後は共に食事をいただき、その後は写真を見たり、飾り物にお話で花を咲かせたり、大塚平安教会やドレーパー記念幼稚園時代を懐かしく語りあったり、楽しいひとときを持つことができた。午後3時過ぎにお帰りになった。普段、二人きりののんびり生活に、何か新しい風をいただいたようであった。

 

今まで集めたこけし等人形類。



大塚平安教会時代の聖画カレンダーの絵を
工作用ボードに張り、掲げている。
他にも掲げているが、次女の星子が制作した。



階段にも思い出を掲げて。



 今年の1月16日にはドレーパー記念幼稚園の教職員の皆さんがお訪ねくださっている。やはり日曜日であったので、六浦谷間の集会で共に礼拝をささげたのである。8月23日にはシルバさん家族をご案内いただいて小室きよみさん、古屋紘子さんがお訪ねくださった。シルバさん達が横浜入管で面接した後であり、午後からの訪問で、お茶をいただきながら歓談したのであった。石井将次さんが、突然ひょっこりお訪ねくださり、びっくりするやら嬉しさやらであった。昨年4月の引っ越し後、谷村盛久さんと勝子さんが植木等を運んでくださり、しばしお交わりを持つことができた。その後、谷村さんは土屋忠雄さんともお訪ねくださっている。横浜本牧教会に赴任した森田裕明牧師、古旗誠牧師、佐竹拓平牧師等もお出でくださっている。そして、六浦谷間の集会の礼拝に、第三日曜日には追浜におられる小澤八重子さんが出席されている。以前には田野和子さんも二度ほど出席くださっている。
 「朋有り遠方より来る」とは論語である。朋は学友であり、遠くから学問の仲間が訪ねて来て、自分と同じ道について話し合う楽しさを言う。これが語源であるが、学問ばかりではなく、志を共にする人、信仰を共にする人との交わりの喜びをも意味するのである。イエス様を見つめてのお交わりは、何とも楽しく、新しい力をいただくようである。六浦谷間の家でのお交わりが、私達夫婦ばかりではなく、お訪ねくださる皆さんの喜びであり、希望となっていただければこの上ない喜びである。