鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

スペイン滞在記 <70>

 

スペイン滞在記(2011年4月4日〜5月18日) <70>
2011年8月9日「終わりに、ご挨拶として」
 


2011年4月4日から5月18日までスペイン・バルセロナでピアノの演奏活動をしている娘の羊子のもとに行き、45日間の滞在記をブログに書いて来ました。現地で日記を書いていましたが、帰国してブログに載せるにあたり、改めて見直しつつ、また思いをバルセロナに馳せながら過ごしてきました。もうこの辺で終わることにしました。このブログでは、ことさらにバルセロナの良さを言おうとしたのではなく、異なる環境で過ごすうちに、自分の中に変化が出てきたことを率直に認め、新たなる歩みとして公開したのであります。
 人々との出会いがありました。いずれも羊子に関わる人々との出会いでありますが、私達を快く迎えてくださったのでした。羊子が奏楽奉仕をしているカトリック教会の神父さんをはじめ信者の皆さん、バルセロナ日本語で聖書を読む会の皆さん、マドリッド日本語で聖書を読む会の皆さん、高級リゾートマンションの皆さん、カルチャーセンターの神父さんと役員の皆さん、ご近所の皆さん、その他、ピアノの演奏関係で出会った皆さんもおられます。私達を家族のように迎えてくれたのでした。スペインの人間性というものを肌で感じたわけです。
 スペインに赴いたのは観光が目的ではなく、羊子と共に生活することでありました。しかし、羊子を始め皆さんが、せっかくバルセロナに来たのであるからと、観光地を案内してくれました。随分と参考になり、学びが深められたのでした。なんといっても、毎日のように目の前のサグラダ・ファミリアを見ているのですから、毎日が観光でした。羊子の家は6階建てのマンションですから、毎日バルセロナの街並を見つめていたのでした。その光景は今でも目に焼き付いています。今まで遥かなるバルセロナでありましたが、現実に生活出来たことを感謝しています。
 ブログを公開し始めたのは2006年6月1日からでした。2007年3月25日まで、毎日書き続けていました。その頃は大塚平安教会牧師、ドレーパー記念幼稚園園長、日本基督教団総会書記等の職務を担いながら書いていたのですから、自分でも驚いています。忙しいのに、よくも書けたなあと思っています。その後は、忙しさもあり、ブログを忘れたかのようでした。「もう書かないのですか」と知人から言われるとき、いつも不可能の思いを募らせていました。2010年3月末に大塚平安教会、ドレーパー記念幼稚園を退任しました。30年間6ヶ月の在任期間でした。退任するものの、その4月から横浜本牧教会の代務者、早苗幼稚園園長を依頼され、9月までの約束で引き受けたのでした。そして9月が終わろうとする頃、退任後は無任所教師になるので、ほとんど職務が無くなります。再びブログに向かう気持ちになっていました。2010年9月29日を持ってブログを再開し、翌年、2011年4月1日まで毎日書きました。「無任所教師のたわごと」のようなものです。4月1日をもって終えたのは、4月4日からのスペインの旅が始まるからです。4月、5月とブログはお休みになりましたが、6月1日から「スペイン滞在記」を公開し始めたのでした。45日間を70回にまとめて「スペイン滞在記」として公開しました。
 「スペイン滞在記」を終えるにあたり、この後、どうしようかと思いめぐらしています。6月1日付で日本基督教団に隠退届を出しましたので、今は隠退牧師の身分です。隠退牧師の思い、生活、現役時代の思い等を書いてみようかと思ったりしています。また、「牧会記」として青山教会時代、陸前古川教会時代、登米教会時代、大塚平安教会時代の要所を書き残しておくことも、必要かなとも思っています。
 ブログはひとまずお休みに致します。近いうちに再開しますので、時々、様子を見るために開いてみてください。今まで拙文をお読みくださり感謝しています。皆様に主イエス・キリストの祝福が豊かにありますようお祈りしています。
 毎日のブログはお休みにしますが、もう一つのブログ、「鈴木伸治・御言葉に向かう」の説教公開は続けています。毎週の説教に取り組むことは隠退しても続けているのです。