鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

スペイン滞在記 <49>

 

スペイン滞在記(2011年4月4日〜5月18日) <49>
2011年5月8日「マドリッド日本語で聖書を読む会」
 


今日は日曜日、礼拝をささげる日である。マドリッド日本語で聖書を読む会の礼拝をフェルナンドさんとヨシエさん宅で午前11時からささげられることになっている。朝は午前7時前より日が昇り、部屋は東向きなので朝日がまぶしかった。ご夫妻のマンションは14階建ての10階である。眺めもよく、下は高速道路、遥かに飛行場が見える。皆はまだ寝ているようで、先にシャワーを浴びた。その後、礼拝説教の準備はしてあるので読み直しを行う。そうこうしているうちに皆が起きてきて朝食をいただく。
 礼拝の前に、昨日のコンサートにも来ていたYEさんが来られた。午前11時、礼拝を始める。ヨシエさんが司会、羊子が奏楽を行う。証を求められ、羊子が行う。聖書は新改訳聖書、讃美歌は讃美歌21である。その後、説教を私が担当した。礼拝が始まってから間もなくヨシムラさんが出席された。結局、8名で礼拝をささげたのである。ヨシムラさんは80歳を過ぎているが、今でもヴァイオリンを教えておられると言われる。もう長くマドリッド生活をされている。またYEさんは一時的にマドリッドに派遣されており、7月には他の都市に移動するとも言われている。YEさんは礼拝が終わると、お連れ合いの具合が悪いので帰られた。ヨシムラさんは午後1時30分頃まで歓談しておられた。このマドリッド日本語で聖書を読む会は10年前に始められている。月に一回であるが、数人が集まって礼拝をささげているのだと言う。予定されていた方が来られなかった理由をお話された。礼拝と同じ時間にデモがあると言う。マドリッドプロテスタント教会は政府により弾圧されていると言うのである。プロテスタント教会として10年も前から教会設立を申請しているのに許可されない例もあり、プロテスタント教会がなかなか自立できない状況が法律によって定められていると言うのである。そのためマドリッドに住むプロテスタントの人々が抗議デモを行うとのことである。カトリックの国の一面を示された思いである。
 午後2時頃、私たちはフェルナンドさんの車に乗せられ、マドリッド市内に連れて行ってもらった。歩いて回るのは大変なので、主要な場所を車で回るということである。車の中からいろいろと見せられたのである。その後、フェルナンドさんは食事処に近い場所で私たちを降ろして帰られた。例によりスペインのレストランに入り食事をとる。そこはジーザスロードとかで、その通りに面していた。
 食事を終えてからプラド美術館に行った。見学ができるのは午後5時からであり、まだ1時間はある。今日は無料で入れるということである。通常は8ユーロである。そのためには並ばなければならない。暑い日差しの中で羊子が並び、私たちは公園の日陰で休んでいた。しかし、時々、羊子に代わって星子や私が並んだのである。ようやく開館となり、入ることができた。プラド美術館ルーブル美術館ほど大きくは無いが、しかしここもかなり大きな美術館である。



プラド美術館


プラド美術館鑑賞


聖画はもちろんであるが肖像画が多い。RMさんから「チェーザレ・ボルジア」、「ルネサンスの女達」(いずれも塩野七生著)を借りて読んだが、西洋の歴史において肖像画を描かせることは指導者達の勤めとして記されている。そういう意味でもヨーロッパ中に肖像画が存在しているのである。肖像画の他には歴史を扱った絵が多い。何を意味するのか分からないものがほとんどである。3時間も見て回った。8時で閉館であり、その時間まで館内を見て回っていたのである。車椅子を借りたので、スミさんの腰の痛みも無く見ることができた。美術館を出て、そのままタクシーで宿舎のご夫妻宅に帰った。ヨシエさんは午後からお仕事であり、午後10時30分頃に帰る予定である。介護のお仕事をされているという。
 帰ってからシャワーを浴び、フェルナンドさんがパソコンで日本のニュースが見られるようにしてくれた。その後、昨日のビデオを再び見たりして過ごした。ヨシエさんもお帰りになり午後11時頃に食事となった。



こんなに大きいたこ


フェルナンドさんのたこ料理


フェルナンドさんがタコのお料理を、ヨシエさんがアサリのお料理を用意して下さった。タコやアサリ料理のレシピを聞きながら、楽しい食事をいただく。