鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

スペイン滞在記 <34>

 

スペイン滞在記(2011年4月4日〜5月18日) <34>
2011年4月27日「中華食材店」


 ここのところ2、3日は曇りがちの天気が続いたが、今日は朝から快晴である。昨日家に帰ったのは午後11時50分頃である。就寝したのは午前1時頃である。起床したのは8時頃であるから、充分に睡眠をとっていることになる。こういう生活習慣もすっかり慣れてきた。
 今日は星子と中華食材店に買い物に出かけた。羊子の家の周辺にはスーパーマーケットがあるが、日本的な食材を置いていない。たとえば「もやし」とか「焼きそば」、味噌や醤油等である。羊子に地図を書いてもらい、地図にしるしを付けてもらい出かけた。歩いて20分もあればと言われたが、30分位要したと思う。凱旋門が目印で、この街は碁盤の目のようになっているので、まっすぐに歩く道を羊子が教えてくれた。ひたすらまっすぐに歩いたのである。凱旋門の前のすぐ手前の道を左に曲がると中華食材店がある。先日、この店には羊子と星子と三人で来ている。だからこの界隈が分かるはずなのだが、見つけることができない。星子とあちこち探しているうちに、先日三人で食べた中華飯店・斎心面館?を見つけた。その斜向かいにも中華食材店があり、そこでも買ったのである。早速、その店で買うことにした。もやし、大根、豆腐、ゴマ油、焼きそば等である。ゴマ油がどれだか分からない。中国語で書いてあるからである。黒ゴマが袋に入っており、「黒芝」と書いてある。そうすると「芝」と書いてあるものがゴマ油であると理解し、それらしいものを買い求めたのである。
 


バルセロナ凱旋門


買い物の仕事が終わり、帰路についた。しばらく歩いたが、どうも方角が違うらしい。碁盤の目のようになっているから迷子にならない、とは羊子の台詞であるが、方角が分からなくなった場合、むしろ碁盤の目のような通りは分かりにくいのである。それで、もう一度中華食材店に戻り、現在地を確かめた。やはり、最初に歩き出した道は間違っていたようである。書いてくれた地図、それからバルセロナの地図を頼りに方角を定め、歩き出した。そのうち星子が通りの名を確認するようになった。こちらの通りはすべて名前が入っている。通りの名を確認しながら歩くと、なんとなく見覚えのある風景となった。高いサグラダ・ファミリアが目印であるというが、通りを歩いていると高い建物で見えないのである。ようやく帰ることができた。やはり見知らぬ街を歩くのは不安である。街を歩く時はできるだけラフな格好で歩くように言われている。今日はシャツに帽子をかぶり、買い物車を引きながら歩いたので、悪い人は狙わないようである。ここに住んでいる人と思うからである。
 帰ってきたのは午後2時頃である。羊子は急ぎの仕事をしている。スミさんは腰が痛い、星子も7000歩も歩いたので疲れたようである。ここは一つわたしの出番と、昼食は私が焼きそばを作ることにした。食材はそろっているし、肉をいため、細切りの野菜をともやしを加える。焼きそばは乾麺なので茹でなければならない。前回は茹ですぎたので、今回は手早く茹で、野菜炒めとあえて出来上がりである。一同の感想は、やはり前回よりできばえが良いとか。今度はいつ作るのかとも。
 今日は百合子と電話で話すことにした。午後6時30分頃になってスカイプをつなぐ。百合子が画面に出てくる。預けているリスのシュータも画面に出してくれた。久しぶりにシュータと対面した。スミさんはとても喜んでいた。スカイプはパソコンでテレビ電話として話すことができる。六浦で生活するようになって、我が家でもスカイプをつけるように要望されている。しかし、いつもパソコンを使用しているので、その度に仕事を中断するのは嫌であると、私が反対していた。実際、スペインと日本で話しができるので、付けてみようかとも思うようになった。
 横浜本牧教会の教会員の方から羊子にメールが入り、我々の安否を尋ねてくれている。こちらからのお手紙と、書いている日記の一部を一つにまとめ、羊子に返信してもらうことにした。今はメールも使えないし、ブログも書けないし、毎日、日記を書いているだけである。日本に帰ったら、この日記はブログとして載せるつもりである。



早朝のサグラダ・ファミリア