鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

スペイン滞在記 <32>

 

スペイン滞在記(2011年4月4日〜5月18日) <32>
2011年4月26日「家電店ミロ」
 

昨日は夕食が遅くなり午後11時半頃になった。遅い食事ながら、犬のバンビの誕生日だということで、お祝いでもありビフテキを食べた。このビフテキは、先日羊子に連れられてサン・ジュセップ市場に行った時に買い求めたものである。18日のことであり、その後は他にも食材があったので冷凍していたのである。今日はバンビのお誕生会ということで、お祝いとしていただくことにしたのである。バンビは雌のミニ・ピンシャで8歳になったという。羊子がこちらに来て10年になるが、程なくして飼い始めたということである。ビフテキを誕生日祝いに人間が食べているのである。もちろん、食事の終わりには犬たちにも振舞って上げるのである。犬よりも人間が先に食べているのであるから、誰の誕生日なのかと思う。犬たちは心得ていて、人間の食事中はおとなしく寝そべっている。そろそろ終わり頃かなと思いつつ、テーブルの下に集まってくるのである。吠えたりしてねだらない。あげるまで待っているのである。本当におとなしい良い子達である。4匹いるので、順番に少しずつあげることになる。犬たちも自分以外のものからは取り上げたりしない。犬たちの歴史を聞きながら食べていたが、いつか人間の食生活の話題に移っていく。
 

バンビは白い犬


羊子はピアノの演奏活動で忙しく過ごしている。毎日、ゆっくり料理している暇はないということである。多めに作っては何日間も同じものを食べるのだとも。もし圧力鍋があれば、そんなに時間を要しないし、かたい材料でもすぐに柔らかになるので便利である、との結論に達した。早速圧力鍋を購入することにした。それから、オーブントースターがないので、あれば便利ではないかということになった。私がかねがねピザを食べたいといっていたので、前から買う方向になっていた。これがあればパンも焦がしながら焼けるし、便利なのである。オーブントースターは、先日ショッピングセンターにいろいろなものを買いに行った時に買うつもりでいた。しかし、トースターはあるもののオーブントースターはなかったのである。ピザはこちらの食べ物というより、本来はイタリアであろうが、結構店には置いてあるし、外国に来たのであるから食べてみようと思ったのである。もっとも日本のスーパーにもあるし、珍しいものではない。日本にいるときは、ほとんどピザは買わないし、日本的な食べ物で毎日過ごしていた。なぜか日本にいるときは、あまり進んで食べたりはしなかった。外国にいるから食べる意欲が沸いてきたというわけである。
 ということで今日は家電店ミロに行くことにした。羊子は、今日は夕刻にコンサートがあるのでリハーサルに行っている。同居しているRMさんに案内されて出かけたのである。家電店は家から10分くらい歩いたところにあった。こちらには山田電気とかノジマ電気のような大型家電製品店はない。家電製品であるから、テレビやパソコン、洗濯機や他の家電は取り扱っている。オーブントースターは39.90ユーロ、圧力鍋は109.99ユーロであった。日本の相場で安いのか、高いのか。
 


ピザも焼けるオープントースター



久しぶりにピザをいただく



オーブントースターが手に入ったので、お昼の食事はピザにしようと、早速スーパーに出かける。歩いて1分もあれば行かれる場所にある。水1.5ℓ入り6本、人参、ジャガイモ、ピーマン、レタス、トマト、卵、ハム、ピザ4枚、米、その他を買って30ユーロくらいである。本当にこちらの食材は安いと思う。オーブントースターは「ピザ」とも書いてあり、大きな丸いピザをそのまま入れて焼くことができる。焼きあがったピザは瞬く間に皆で食べた。次のピザを入れたが10分は要する。そのようにして5人で3枚のピザを食べてしまったのである。
 こちらに来てから3週間経つが、食生活がすっかり変わってしまった。食事時間も変わったが、食事の内容である。日本にいるときは、朝は味噌汁とご飯である。漬物、梅干くらいで食べる。味噌汁は具沢山なのでおかずはいらないということである。昼食は麺類である。パスタ、ラーメン、日本そば、焼きそば等である。夜は魚や肉類等を食べていた。こちらではパン食が主体なのであるが、ご飯を炊いては食べている。こちらの食事はいずれ記すことにしよう。