鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

スペイン滞在記 <13>

スペイン滞在記(2011年4月4日〜5月18日) <13>
2011年4月12日「買い物」
 


 スペインに来たのだから、スペイン語を覚えなければならない。簡単なスペイン語教本を買い求めてきた。CD付なので聞きながら覚えるというものである。飛行機の中で、早速聞きながら勉強したが、集中できない環境であり、あまり勉強しなかった。こちらに来て、一日一回はCDを聞きながら勉強しているが、なかなか覚えられないというのが本音である。こちらの人の会話を聴いていると、とても早口で、全く分からない。アルファベット、数字、簡単な会話くらいは覚えたいと思っている。Hola(オラ、こんにちは)、Gracis(グラシアス、ありがとう)を覚えていれば、何とかなると本に書いてある。勇気を持てと言うことである。いざという時は日本語で話してもよいですよ、と本は示している。要するに黙っていないで、何かを話せば、なんとなく分かってくると説明している。しかし、いつまでもスペインにいるわけではなく、一時的なのだからとの思いがあり、だから覚えられないのであろう。羊子はスペイン滞在10年にもなり、今はあちらこちらからコンサートの出演を要請されている。こんなに皆さんから喜ばれているのである。だから当分は日本には帰らないだろう。日本に帰っても仕事がないということである。日本人はよほど有名にならないとピアノの演奏を聴くということはない。いわゆる文化が違うのである。昔はピアノを習う子供達が多かったが、今はあまりいない。日本に帰ってきても、ピアノの先生にもなれないということである。各地で演奏ができるスペインにいることは、羊子にとって神様のお導きなのであろう。そうなるとスペイン訪問は今回だけではなく、二度三度とあるのかな。そうなるとスペイン語の勉強をもっとしなければならないのであるが。



バルセロナ市街地。右側にサグラダ・ファミリアがある。



今日は午後5時頃になって買い物に出た。羊子が外出しているので、例によって優しいRMさんが私と星子をショッピングセンターに連れて行ってくれた。歩いて30分くらいである。バスに乗るか、タクシーで行くか問われたが、30分くらいなら歩くことにした。センターは水道局の建物のすぐ近くにある。この水道局の建物が珍しく、大きな爆弾を縦に置いてある感じである。だから円筒形であり、上はお結びのようになっている。羊子の家からも見えるが、夜になると、青とオレンジの色がこもごもに輝いているのである。不思議な建物である。そばを通ったので、青とオレンジの光の仕掛けを調べたが分からなかった。
 ショッピングセンターの付近はいろいろな店がある。商店が一堂にかいしているということである。このショッピングセンターにはあらゆる物があり、必要なものは何でも揃えることができる。日本から来るとき、あまり着替え等を持ってこなかったので、こちらで買うことにしたのである。必要なものは下着、ポロシャツ、靴下等である。しかし、サイズが分からない。S、M、Lと書いてあるが、こちらの人の体形とはちがうのではないかと思うのである。以前、外国のシャツでLサイズを着たがだぶだぶであった。外国のものは、日本人はMサイズでよいのではないかと思ったのである。しかし、スペイン人は日本人とあまり体形が変わらないので、表示の通りでよいそうである。下着は中国製で、靴下はインド製であった。どこでも外国から輸入して安く売っているのである。暑い日もあるので半ズボンも買っておいた。星子はお土産だと言って玩具を買っていた。それから履きやすい靴も購入した。
 


遥かに見える丸い建物が水道局


夜は幻想的な光を放つ水道局


買い物をして、また歩いて帰って来たが、黄色いポストが珍しく、写真に収めた。珍しい建物の水道局は写真に収めないで、ポストは写真に収めているのでRMさんに笑われた。日本では赤いポストであるが、こちらは黄色いポストである。所々に据えられている。日本はイギリスのポストが導入されたので赤であり、特別な意味がない。因みにヨーロッパは黄色が多いという。アメリカは青色とか。黄色と言えば、交通関係の警察官は黄色い発行色を交えた服を着ている。だからよく目立つ。日本の警察官はあまり目立たないのではないかと思う。ところでお掃除をする人たちも同じような色合いである。おまわりさんは腰にピストルを、お掃除の人は箒を持っているとは博識多彩なRMさんの説明である。



スペインの郵便ポスト




日本の昔の郵便ポスト