鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

スペイン滞在記 <3>

スペイン滞在記(2011年4月4日〜5月18日) <3>
2011年4月5日 「バルセロナ生活初日」
 羊子の家に着いたのは午前0時頃である。荷物を少し整理し、食事をした。こちらでは午後10時、11時に食事をし、寝るのは午前1時、2時頃であるということが普通であるとか。羊子が用意してくれた食事をいただく。鶏肉の煮込みであるが、とても太い長ネギや茸等が入っていた。その他、チーズやパン、日本から持ってきた納豆や辛子明太子。豆腐も用意してくれた。中国人の店で売っているそうだ。羊子は久しぶりだというので、日本酒「大関」を用意しており、食事をしながら飲む。朝からあわただしく,緊張しつつ過ごしてきたので、ゆっくりと食事を味わった。
 羊子の家にはRMさんという日本人の女性が一緒に住んでいた。やはりスペインには10年位いるという。日本とスペインの合作映画制作の折、通訳の仕事をしたが、今は次の仕事の待機中であり、執筆・取材活動をされている。スペインの料理をネットで紹介したりしている。この方にはスペイン在住中、随分とお世話になるのである。そのRMさんも一緒に食事をして歓談した。午前2時頃に就寝した。とにかく眠い。羊子が用意してくれた部屋で寝ることになった。その夜はぐっすりと眠ることができた。

目が覚めて時計を見ると5日の午後2時であった。12時間も寝ていたことになる。夜だか昼だかわからない時間を過ごしてきたのである。リビングの窓からは、目の前にサグラダ・ファミリアが眺められる。羊子の家は6階建てのマンションで、その6階に住んでいる。サグラダ・ファミリアの「受難の門」側である。道路があり、公園があり、道路があり、それらを挟んで羊子のマンションがある。大きなサクラダ・ファミリアを一望することができる。こちら側は西になり、東側に「聖誕の門」がある。まだ工事中であり、クレーンが数基置かれていたり、工事の安全網がかけられていたりしている。サグラダ・ファミリアはまだ来たばかりなので、そのうちゆっくり見学することになる。入り口付近を見ると大勢の人でにぎわっていた。
午後3時頃、朝食だか昼食だかわからない食事をした。ご飯が炊いてあったので、日本から持ってきたカレーライスのパックをあけて食べる準備をスミさんがしてくれた。午後5時頃になって散歩に出ることにした。同居しているRMさんが案内してくれることになった。スミさん、星子、私、RMさんと連れ立って出かけた。羊子は朝から仕事で不在である。RMさんに案内されてサグラダ・ファミリアの周りをそぞろ歩きで見て回った。とにかく大勢の人が見学に来ており、チケット売り場は長蛇の列であった。
 今日はざっと周囲を見て回るだけにした。その後、RMさんにつれられてスーパーマーケットに買い物に行く。日本と同じようにいろいろなものが売られている。見たこともない野菜等があったが、大体日本で売られているものと同じようである。いくつか必要なものを買い求めた。水は水道の水は飲めないという。ミネラルウォーターを飲み水としているので、大きなボトルが置いてあった。全体的に食品は日本に比べて安いようだ。缶ビールが1個で80円くらいである。そのほかの物も驚いてしまうほどに安いのである。
 


通りを歩くと100と書いてある店がある。日本の100円ショップのようである。これはユーロになる前に100ペセタで買うことができた店だという。必ずしも100ではないという。むしろ高いものもあるとか。いろいろな店があるが、店の看板を出してないところが多く、よくよく中を覗かないと、何を売っている店であるのかわからない。
 午後6時30分頃帰宅する。羊子はお弟子さんにピアノを教えていた。それが済むまで部屋で横になったが寝てしまい、目覚めたのは午後10時頃であった。時差ボケが続いている。本来なら日本の6日の朝6時頃である。10時30分頃から食事をした。今日は午後3時頃に食事をしただけで空腹である。日本では遅い食事であるが、こちらでは普通の食事時間である。サクラダ・ファミリアは夜になるとライトアップされる。もっとも日が暮れるのは午後9時過ぎであり、それからライトアップされるが12時になると消灯される。ライトアップのサグラダ・ファミリアを見ながら食事をした。