鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

冬支度を始める ( 灯を輝かし )

 
 寒くなると、連れ合いのスミさんがすることは、園芸の鉢物等を寒さから守ることでした。綾瀬にいるときは、それらしい温室っぽいガラスケースに入れたり、すっぽりとシートをかぶせたりしていたました。あまり見栄えが良くありません。かと思うと、もはや子供たちが一緒に住んでないので、空いている部屋に鉢物を並べていました。いくら一緒に住んでなくても、部屋は部屋です。鉢物が部屋に置いてあると、狭苦しい思いでいました。横浜に移ってからは、鉢物は庭に置いていますが、どうしても寒さから守らなければならない鉢物は、最初は玄関に置いていました。狭くなっているので、誰かさんが苦情を言っています。夏の間は二階のベランダに置くようになりましたが、寒さが加わってきたので、二階の部屋に入れていました。また、部屋の中に入れたと渋い顔をしている誰かさんでしたが、スミさんが温室建設の提案をしたのです。以前、購入しておいたペット用の大きな籠を工夫したらどうかというのです。大工仕事は嫌いではないので、その提案を受託しました。さて、ペット用の籠の改造をするため、しばし籠を見つめ、図面を書いたりしていましたが、改造しようとするから大変なのであり、改造ではなく木材で作れば簡単にできそうです。
 引越ししてからトンカチというホームセンターに何かと行っては購入しています。物置を三つも作りましたが、こちらのトンカチに注文したのでした。ところがその後、この店が閉店になってしまい。なんとも残念な思いをもっていました。この近くにはあまりホームセンターがありません。ないことはないのですが、あまり材料を置いてないようです。朗報が聞こえてきました。トンカチの復活です。それで温室を作るため材料を買いに行きました。材料を物色していると、温室なるものが展示されていたのです。なにも木材でつくらなくても、このようなものがあれば簡単であることを知り、早速求めたのでした。最初に購入したのは、あまり大きくないので、スミさんと再び出向き大きな温室を購入したのでした。2畳弱の大きさです。すべて組み立て式で、骨組みができたらビニールをかぶせることでした。温室の完成です。早速、寒さから守らなければならない鉢物等を入れるスミさんでした。
 冬に向かう、それなりの準備が必要です。しかし、こちらの方面は、綾瀬にいるときもそうですが、住むようになった六浦方面は温かい地域です。特別に冬支度をしなくても良いのです。もっとも生活において、冬物を着るでしょうし、暖房等を用意するでしょう。炬燵も冬の代名詞です。その程度で冬を過ごすことになるのです。綾瀬にいる頃、雪が降ったりして、道路がたちまち大渋滞になってしまうことを何度も経験しています。タイヤに滑り止めを付けないからです。滑り止めを持たない人も多く、もっていても装着の仕方が分からないのです。雪がある程度積もっているのに、それでも普通タイヤで走らせようとする都会の人たちなのです。
 宮城県の教会に赴任して、最初の雪降りは感動しつつその日を過ごしました。そんなにつもりもせず、道路は車が通るので雪は見られません。朝になって、都会人そのもので車を運転したのです。雪は見られませんが、道路は凍結していました。滑るのです。車が思うように進みませんでした。恐ろしい思いをしました。午後になって凍結もなくなったので、急いでタイヤ屋さんに行き、その頃は使用されていたスパイクタイヤに変えたのでした。「今ごろ変えるの」と店の人から笑われたのでした。寒さを迎える地域では、それぞれ寒さに備える冬支度をするのです。支度を整えて、寒い時期を乗り越えていくことを、体験しつつ教えられたのでした。
 何事も支度をしつつ、その時を待つことでありましょう。「時が来れば実現する神様の言葉」(ルカ福音書1章20節)と示されています。クリスマスは実現する神様の言葉です。12月5日の日曜日は待降節第二主日であり、2本のローソクに火を付けて備えたいのです。
<聖書の言葉>
主よ、あなたはわたしの灯を輝かし、神よあなたはわたしの闇を照らしてくださる。
(マルコによる福音書14章16節)