鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

心を騒がす( 養い主を示されつつ )

 
 「シュータの面倒、よろしくね」と言いつつ、朝9時頃、連れ合いのスミさんが出かけて行きました。今日は海老名市柏ヶ谷にいる百合子の家に泊まることになっています。明日は以前より関わっていた趣味の会が海老名の文化会館で開かれるので出席するためです。実は私も午後1時に横浜駅近くにある県民センターに出かけることになっています。午前中は机に向かって事務的な仕事をしていました。時々、シュータの様子を見に行きますが、もぐっていてひっそりしています。シュータとはリスのことです。
 シュータは2006年4月より我が家の住人になりました。私が大腸にポリープがあるので、三日間の入院で手術しました。帰りましたらシュータがいたというわけです。少し前にはショータと言うリスを飼っていましたが、死んでしまいました。もう生きものは飼わないと言っていたスミさんですが、百合子の勧めで再び飼うようになりました。それがシュータですが、生まれて間もなく飼うことになり、いつもスミさんが手の中に入れているものですから、人間に 懐き、手を出しても噛むこともなく、されるままにしているのです。家族だと主張しているスミさんでした。時には部屋の中に放すと、部屋中を飛び回っているのです。静かになったなあと思うと、いつの間にか隅にある布に潜り込んで寝ているのでした。スミさんが座って仕事をしていると、足元からよじ登ってきて頭の上まで征服するということです。
 12時ごろ私も出かけました。シュータの籠を見ると相変わらずひっそりとしていました。朝から姿を見せません。籠の中に手を入れてシュータに触れますとぬくもりがあり、大丈夫と思いつつ、豆腐のかけらを籠の上に乗せておきました。このリス、好物と言えば豆腐や麺類です。スパゲッティー、ラーメン、そば等を好んで食べます。ひまわりの種等が常食になっていますが、むしろ人間の食べ物を好むようです。1時に県民センターで古屋紘子さん、小室きよみさんと会い、シルバさん家族の支援打合せをしたのです。シルバさん家族への支援取り組みは10月18日のブログで報告しています。かれこれ2年間、支援を続けていますが、いつまでも皆さんのご支援をいただくわけにはいかず、今年の12月をもって支援を終了することにしています。もちろん、そこで支援をやめるというのではなく、今までいただいた支援額残額で、支援を続けていくことにしています。3時頃に話し合いを終え、帰路につきました。
 家に着いたのは4時30分頃でした。シュータを覗くと、相変わらずひっそりとしています。その時は手を籠に入れることなく、パソコンに向かいました。先ほどの話し合いで、私が持っている資料を小室きよみさんに送らなければならないからです。7時頃、夕食の準備にはいりました。その時シュータに触れますと冷たくなっていました。こりゃあいかんというわけで、シュータを両手の手のひらで包みました。ふろ上がりなので、私の手が暖かくなっているからです。スミさんがいつもしている通りにしました。しかし、そうしていたのでは夕食の準備ができませんので、これもスミさんがいつもしているように、ズボンのポケットにシュータを入れ、さらにティッシュペーパーを数枚入れておきました。食事の準備が終わり、一人で夕食です。シュータはポケットの中です。なんとなくぬくもりが感じられました。そのうち動き始めました。それでポケットから出すと、きょとんとした顔で私を見つめているのです。豆腐のかけらをあげると、むしゃぶりついて食べるのです。元気が出たので籠の中に入れてあげました。
 こんな小さな動物ですが、心を騒がしてくれるので、大切な存在にもなります。ペットブームで、小動物を飼う家が多くなっています。小動物に心を向けることは大きな慰めになります。しかしまた、心を騒がして、人間に心を向けなければなりません。シルバさん4人家族に心を向ける導きをいただいています。人間に心を向け、この地球上で共に生きていきたいのです。
<聖書の言葉>
空の鳥をよく見なさい。種も蒔かず、刈り入れもせず、倉に納めもしない。だが、あなたがたの天の父は鳥を養ってくださる。まして、あなたがたにはなおさらのことではないか。
(マタイによる福音書6章26節)