鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

第37回日本基督教団総会三日目( 主の会議に立つ )

 
 早くも教団総会三日目となりました。昼食や夕食は各自でいただくことになりますが、宿泊は朝食付きになっています。その為、朝食の時間は込み合いますので、なるべく早く行くようにしました。2年前の前回は午前7時30分近くになって朝食の場に行きましたら、長蛇の列でした。それで、外に出て、モーニングサーヴィスの店で食事をしたのです。今回は三日共6時30分には行きましたので、並ぶこともなく朝食に与ることができました。
 8時30分からは聖餐礼拝です。礼拝をささげ、共に聖餐に与る恵みをいただいたのです。聖餐式は主イエス・キリストの御心をいただくことです。議事を審議するにあたり、まず主の御心を示されることは、主の御心に立って議論が導かれると言うことです。
 本日の最大の関心は常議員選挙です。既に昨日から予備選挙が進められており、今日は本選挙となりました。常議員選挙に当たり、選挙方法が審議されました。原案は常議員会提案の「全数連記」であります。教職常議員14名、信徒常議員13名を、一人の人が全員を選ぶのです。それに対して、議員提案として「7名連記」が提案されました。教職常議員7名、信徒常議員7名を一人で選ぶのです。そのどちらにするのか審議され、採決はまず「7名連記」を無記名投票で行われました。無記名投票は賛成、反対を挙手によって決めるのではなく、投票用紙により、「賛・否」のどちらかに○をつけることです。挙手であれば、どちらに賛成したか分かりますが、無記名投票は分かりません。その意味では人に気がねすることなく、真実を示すことができるのです。無記名投票は「7名連記」提案者の希望でした。その提案を議場が支持したのです。しかし、無記名投票でしたが、その提案は否決されました。その結果、全数連記になりました。全数連記により常議員27名が選任されたのでした。
実は前回の総会では、常議員会提案として「10名連記」でしたが、それに対して議員提案「7名連記」があり、その時も無記名投票が行われました。前回はその「7名連記」に賛成する議員が多く、その提案に決まったのです。総会ではさまざまな意見がありますが、はっきりと二つに分かれているのです。今までの山北宣久議長の路線を支持する人々と、反対の立場の人々です。反対の立場の人々は北村慈郎教師免職に反対を表明しています。従って、常議員の選任により、教団の歩むべき方向が定められるということであります。今までは「7名連記」で選ばれましたので、山北宣久議長を支持する教職常議員7名、信徒常議員7名、14名でした。それに対して山北宣久議長を支持しない側は教職常議員7名、信徒常議員6名、13名になります。支持する側は14名と三役で17名になるのです。従って、採決を行えば16対13で、山北宣久議長の提案等が決まって行くのです。しかし、13名の皆さんは反対意見を述べますので、それらの反対意見は大切な意見でもあります。今回は全数連記で選任されましたが、選任された27名の常議員は新議長を支持する皆さんになります。そうすると常議員会では反対意見がなくなると言うのでしようか。常議員会には各教区議長等が陪席を要請され、また要求して陪席することもできます。反対意見は述べることができるのです。いろいろな人々の意見を聞きつつ、会議が進められなければならないのです。
諸議案が審議され、第37回の総会が終了しました。8年間続いた山北宣久議長体制から石橋秀雄議長体制になりました。議長がどなたであれ、神様の御心をもって日本基督教団の歩みが導かれなければなりません。人間の思いではありません。聖霊の導きをいただきつつ歩むべきなのであります。日本基督教団が真に御心を持って歩みますように。
ホテル・メトロポリタンを後にする時、外は雨でした。そう言えば、2年前もホテルを出るとき雨でした。もう総会に出席することはないでしょう。祈りつつホテルを後にしたのでした。
<聖書の言葉>
もし、彼らがわたしの会議に立ったのなら、わが民にわたしの言葉を聞かせ、彼らの悪い道、悪の行いから、帰らせることができたであろう。
エレミヤ書23章22節)