鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

常議員会議事録( 正しく書いて )

 
 今日は常議員会が開かれました。常議員会は日本基督教団総会で選ばれた三役(議長・副議長・書記)、27名の常議員、計30名の構成員です。日本基督教団は総会の決議をもって運営されますが、総会は2年に1度であり、総会休会中は常議員会が総会の決議に基づいて運営いたします。今回は第36総会期第6回常議員会であり、最終の会議になります。2年前に選任された常議員会の構成員は、明日26日から28日までに開催される日本基督教団総会で終了し、新しい構成員となるのです。
 常議員会は年に二回または三回開催されますが、いつもは西早稲田にある日本基督教団の会議室で開催されていました。しかし、今回は教団総会直前であり、総会が開催される池袋のホテル・メトロポリタンの会議室で開催されました。常議員に選ばれた人は、日本全国、いろいろな地域の人々であり、遠くの人は大変であると思います。教団総会議員400名の中から選ばれた人々であり、それぞれが信仰に基づいて意見を述べ、時には激しい議論ともなります。会議ですから、いつまでも議論しているわけにはいきません。採決して方向を決めていくのです。しかし、以前は、議論が優先され、いつまでも議論を続ける場合が多いようでした。そのため、今は一泊二日でありますが、二泊三日の開催でした。日本基督教団は会議制であり、様々な意見を出し合って方向を定めていくのです。議論は大切でありますが、適当なところで議論を終結しなければなりません。今は議論を尊重し、ある程度議論をしますが、採決をしては方向を定めているのです。
 日本基督教団の総会書記はまた常議員会の書記でもあります。書記は議長、副議長と共に議事運営を行いますが、記録を作ることが重い職務になっています。常議員会で議されたことを記録しますが、決議に至る経過も記録しなければなりません。発言録ではありませんが、それぞれが述べた意見をまとめつつ記録するのです。従って、発言録にも近くなります。常議員会が終わり、議長・副議長・常議員は会議が終わったという気持ちになりますが、書記はここから始まるというわけです。二日間の議論の経過を記録することは、大変なことでもあります。会議は録音されていますので、改めて録音を聞きながら記録します。議論が伯仲すると、常議員や陪席者の不規則発言があり、聞き取れないこともあります。喧騒とも思える中の意見を記すのは、本当に困難でありました。また、意見を述べる人の語り口調により、聞き取れないことがあります。あまり口を開かないで話す人の意見は聞き取りにくいです。あるいは専門用語を使われますと、まだ出会ってない語句があり、勉強不測もありますが、一般的な用語を用いてもらいたいのです。何度もなんども繰り返し聞くのでした。
 このようにして議事録を作成し、三役や監事の皆さんに読んでもらいます。その上で常議員会出席者に配布します。まだ議事録案です。次の常議員会において、訂正箇所を提出してもらいます。訂正箇所の一覧を記したものを議場に配布し、議事録承認となり、確定するのです。訂正の中には、会議では発言してないことまで加える人もあり、そこで言った言わないを議論しても始まらないので、一応訂正箇所としていました。
 本日の第6回常議員会では、第5回常議員会の議事録の確定をしました。訂正箇所を求め、それを一覧表にすると、今回は訂正箇所が少ないことでした。「今回は、訂正箇所が少ないので、気が抜けました」と述べると皆さんは笑っていました。逆に言えば、ほとんど完璧な議事録を作ったと言っているようであるからです。これで常議員会の書記の務めが終わることになります。もっとも今日の常議員会の議事録をこれから作るのですが。明日の教団総会で書記の務めが終わりますが、四期8年間、ご苦労様でしたと自分で言いましょう。 
<聖書の言葉>
そこで、敬愛するテオフィロさま、わたしもすべての事を始めから詳しく調べていますので、順序正しく書いてあなたに献呈するのがよいと思いました。
ルカによる福音書1章3節)