鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

互いに愛し合い…(けやきの会総会)

今日は「けやきの会」の総会が開かれました。父母の会を「けやきの会」と称しています。やはり、幼稚園の庭に大きな欅の木があり、今では幼稚園の象徴にもなっていますが、その中心的な存在の欅の名を名称とされたのでした。幼稚園の創立時は「母の会」でした。お父さんたちはお仕事でほとんど幼稚園には来ることができません。お母さんたちが幼稚園の歩みを協力して担ってくれたのでした。私が赴任した28年前も「母の会」でした。その後、お母さんたちばかりが協力しているのでなく、お父さんだって担ってくださっているので、「父母の会」としたのでした。今は社会的にも子育ては父母が共にするのであり、昔のように子供の成長はお母さん任せではなくなりました。お父さんたちも積極的に幼稚園に来られるようになりました。6月の親子の集いにしても、秋の運動会にしてもお父さんの参加が多くなっているのです。最近は「おやじ組」も活動するようになっています。しかし、いろいろな家庭の事情がありますので、「父母の会」の名称も考えなければならないと思っていました。「けやきの会」は保護者の会と理解するようにしています。「母の会」「父母の会」は学校のPTAではなく、あくまでも幼稚園の歩みに協力するというものでした。いわばお手伝い的な存在であったのです。従って、あまり組織的なことは考えずにいました。しかし、「父母の会」という組織であり、組織であるからには規約を作ることになったのです。規約がつくられることに平行して「けやきの会」との名称にしたのでした。
総会では事業報告、会計報告が承認され、サークル活動の報告もされました。4月は総会、6月は幼児家庭教育学級、8月は夕涼み会、9月は幼児家庭教育学級、10月は運動会のお手伝い、同じく10月はお芋堀遠足のお手伝い、11月はクリスマスプレゼント選び、同じく11月はバザーに参加、12月はクリスマスプレゼントの包装、1月は卒業生プレゼント選び、3月は総会の報告がされました。いろいろ大変であったと思いますが、歩みの中で和が深められたことでしょう。けやきの会があり、また保護者の皆さんの協力をいただいて2006年度が終わろうとしています。改めてご協力を感謝いたします。
明日は役員感謝会を幼稚園が開催します。一年間、役員としてお働き下さった皆さんに感謝のひとときを持ちます。お集まりの皆さんからは、それぞれの感想をお聞かせいただきます。明日のことですが、今までの感謝会から言えることは、ほとんどの方が、役員を引き受けてよかったという感想をいただきます。時間と労力を提供しての役員のお働きでした。大変であったと思いますが、それだけに祝福された一年間であったのです。
他の幼稚園の中には保護者の会のようなものがない場合があります。幼稚園がそのような組織を認めていないのです。更に、サークル活動もない幼稚園があります。幼稚園は子どもだけが通うところであり、入園式、運動会、発表会、卒園式の他は保護者が幼稚園に行くことがないような幼稚園もあります。当園は何かと保護者の皆さんが幼稚園に来られる機会が多いといえるでしょう。子どもの成長は幼稚園にお任せください、と当園は言いません。子どもの成長はまず家庭が主であり、幼稚園はお手伝いする場であります。そのためお子さんについて連絡しあい、家庭と園で子ども達の良い成長を導きたいのです。
園児が減少している中で、「けやきの会」のあり方が検討され、課題とされています。また、バザーの開催の仕方等も課題となっています。無理をせず、現状において取り組むことができる範囲でよろしいと思います。
 
聖書の言葉
「愛する者たち、互いに愛し合いましょう。愛は神から出るもので、愛する者は皆、神から生まれ、神を知っているからです。」(ヨハネの手紙<一>4章7節)