鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

教会の祈り…(神奈川教区総会 )

神奈川教区の定期総会が横浜にある清水ヶ丘教会で開催されました。今回で117回の開催です。最近は総会の会場が清水ヶ丘教会だけになりました。清水ヶ丘教会が新会堂を建設して以来、総会の会場となっています。それまでは横浜指路教会、神奈川教会、逗子教会等で開催されていました。清水ヶ丘教会は駅の近くにあり、教区内から集まるには丁度良い場所でもあるのです。毎回、総会の会場として提供してくれる清水ヶ丘教会には深く感謝しています。私自身は清水ヶ丘教会の出身でもあるので、母教会が教区の働きに協力してくれることを誇りに思ってもいるのです。
神奈川教区は一県一教区でありますので、日帰りで開催できます。しかし、他の教区は、例えば東北教区は宮城県福島県山形県が一教区を形成しているので、総会を開くには一日の日程では困難であるのです。一泊または二泊を要しての総会開催になるのです。一県一教区は他には東京教区、西東京教区、兵庫教区があります。
朝10時から始まり、午後4時には終わる総会は、やはりきつい日程なのです。今回のように議長、副議長、常置委員の選挙が行われると、選挙の合間を縫うようにしての審議となり、十分な審議が出来ないことは確かです。それで、以前は一泊の教区総会を開催しました。箱根にあるクリスチャン・アカデミーハウス(今のホテル箱根アカデミー)で開催したことがあります。温泉に入ることが出来るので、結構喜ばれましたが、なにぶん遠いという印象です。その後、葉山に出来た国際湘南村研修センターで開催しました。研修センターですので会議をするには良い施設であります。しかし、ここも交通の便がよろしくなく、車で参加する人は良いのですが、バスを利用しての参加は大変でありました。一泊の開催を数年いたしましたが、再び日帰りの総会になっています。一泊の会場は郊外であり、交通の便が考慮されますが、それよりも一泊で開催することの煩雑さでもありました。事前に申し込みを受けての開催ですが、事務手続きがうまくいかないのです。細かく注意書きでお知らせしても、その通りに手続きをしない人、教会があります。申し込みもしないで出席したりします。宿泊や食事の関係で、それでは困るのです。とうとう一泊は止めてしまいました。ルーズな人たちの面倒は見切れないというわけです。日帰りであれば、申し込みもいりません。宿泊も食事も用意しなくても良いわけです。都会の教区は日帰りで出来ますし、一日で議事が審議できなければ、二日にわたっても良いわけで、実際二日間の日程で開催したことがありました。
今回の開催は第117回になりました。こんなに回数を重ねて総会を開いている教区は他にありません。私が神奈川教区の議長を務めている頃に、第100回の教区総会が開催されました。神奈川教区が設立されてから約33年で100回の総会を開いているのです。平均して年3回の開催です。1970年代から80年代に掛けて、教会において様々な議論がありました。万国博覧会キリスト教館出展問題、東京神学大学機動隊導入問題、学園紛争の嵐が教会にも吹き抜けていきました。それらに対する論議が続いたのです。教区総会もこれらの問題を論議し、年に2回の開催が基本ですが、3回、4回、5回にも及ぶ総会にもなりました。もっとも年2回開催に対して、12月にも開催していた時期がありました。それは2月の予算総会の予備的な会議であり、それと共に秋の教師試験合格者に対する按手礼執行を行うためでもあったのです。
100回の総会を開催するには、神奈川教区においては50年かかりますが30年で達成した重みを受け止めました。それで第100回総会の中で、記念の時を持ちました。それはお祝いではなく、100回の総会を開催しつつ教区の歩みを論議し、主のご栄光を現してきたという意義でもあるのです。当時の教団議長が問安使であったので、教団議長としての祝辞?をいただいたのでした。教区総会は神奈川教区にある107の教会・伝道所が一つの教会として歩みを確認するときでもあるのです。
聖書の言葉
「教会では彼のために熱心な祈りがささげられていた。」(使徒言行録12章5節)