鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

それはあなたが言ったこと…(忙中閑詩 16 )

一週間が瞬く間に経ってしまいます。もう土曜日になりました。土曜日は明日の礼拝の準備です。礼拝堂では婦人会の方がお掃除をしてくれていました。お掃除は、今日はこられないからと、昨日しておられる人もいました。今日は明日の礼拝のためにお花を生けておられる方もいました。皆さん、ご苦労様です。
明日の準備の他は特段のことがありませんでしたので、昔の牧会詩を掲載します。

「ユダよ」

主のみ顔を仰ぎ見て
あふれるばかりの喜びに
満たされている今なのに
なぜなのでしょうか
落ちた涙をひろいつつ
ひたすらに走り行く
自分の思いをはたすため
ユダのように走り行く

主の十字架を仰ぎ見て
私の罪のそのために
主が代わって死なれたのに
なぜなのでしょうか
犯した罪をみずからが
かりとりつつ走り行く
ただみずからが恥ずかしく
ユダのように消えてゆく

ユダよ、主の愛するユダよ
犯した罪を知りなさい
走り行く足を止めなさい
主のみ顔を見つめれば
あなたのために涙する主の
こよなく深い愛を知るでしょう
あなたのために十字架に
おかかりになった主の愛を

(1981年4月12日 大塚平安教会週報)

聖書の言葉
「イエスを裏切ろうとしていたユダが口をはさんで、『先生、まさかわたしのことでは』と言うと、イエスは言われた。『それはあなたの言ったことだ。』」(マタイによる福音書26章25節)