鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

イエス様の言われるままに…(餅つき大会)

心配していた天候は雨が降ることなく、もちろん雪でもなく、快晴ではありませんが、良いお天気になりました。今日はいよいよ子どもの教会主催の「餅つき大会」です。そのため、いつもは日曜日午前9時からの子どもの教会は12時集合となりました。10時15分からの大人の礼拝は11時30分頃に終わり、すぐさま餅つき体制に入りました。教会の婦人会や壮年会の皆さんも総動員でお手伝いです。11時45分にスタッフが幼稚園ゆり組教室に集まり、牧師の挨拶とお祈りがささげられました。その後、全体の総務担当者が各持ち場と作業の流れを説明し、そして担当の部署につきました。そうこうしているうちに一番餅が運ばれてきました。お餅を作る作業班の仕事が始まりました。あんこ、きな粉、大根おろし、納豆、ゴマ、のり等いろいろなお餅ができていきます。お餅を小さくちぎっての作業でなかなか大変のようです。
二階のホールでは12時10分から礼拝が始まりました。牧師はヨハネによる福音書2章に記される「カナの婚礼」のお話しをしました。イエス様によって、水がおいしいぶどう酒に変わるお話です。そのとき、イエス様の言われるとおり、人々が一生懸命に大きな水がめに水をくみ上げたことが大切な要素なのです。与えられた職務を一生懸命に取り組むとき、最後は祝福へと導かれることが教えられています。お餅つきも、最初はもち米であり、蒸かしてもまだ餅ではありません。蒸かしたもち米、すなわちご飯になっていますが、子ども達も参加して、そのご飯を突っつき棒でこねます。そして、杵でつきますとおいしいお餅になるのです。子ども達が一生懸命にお餅つきに参加することによって、おいしいお餅が出来上がるというわけです。何事も一生懸命に取り組むと、イエス様は祝福の結果を与えてくださる、というお話しでした。
園庭では二基の臼で餅がつかれています。そこへ順次子ども達が参加します。その後はおいしく出来上がったいろいろなお餅をいっぱい食べるのでした。餅つきでは幼稚園のお父さん達も加わってくださり、ありがたく感謝しています。また、おいしい餅作りには幼稚園のお母さんも参加してくださいました。何よりも、この餅つきに毎年のようにお手伝いくださる卒業生のご両親には感謝しています。臼、杵、かまどまでご自宅から持ち込み、応援してくださるのです。二人のお子さんは当園の卒業生であり、大学生と社会人にまで成長しています。お餅をつきながら、むしろ、若いお父さんたちにお餅つきの指導をしてくれています。コツがあるそうです。臼の中の蒸かしたもち米のこね方は腰を上手に使いながらしないと、腰を痛めるようです。お手伝いでは、幼稚園の事務を長年勤め、数年前に退職した方も毎年お手伝いに来てくれます。在職している頃はもちろんですが、退職してからも応援に駆けつけてくださり、もっぱらつくお餅の返し方をしてくれています。かがみながらの餅返しは随分と腰が痛くなるのではないでしょうか。ご苦労様です。
お腹いっぱいいろいろなお餅を食べた後は、楽しいひとときです。子どもの教会の担当者が楽しいゲームをしたり、また幼稚園の先生達もどたばたと楽しい余興を披露し、お腹の良い運動になりました。午後3時前に終了しました。一年に一度の「餅つき大会」は、今年も楽しく祝福のうち終えることができて感謝です。ご協力くださいましたすべての皆さんに、心からお礼を申し上げます。
餅つきは、もともと幼稚園で行っていました。1979年に園長に就任してまもなく、園長の自宅にあった臼と杵を持ち込み、餅つきを行ったのです。しかし、週日であり、園長の他に、その頃は男性の職員がいませんので、もっぱら園長がつき手であり、翌年も開催しましたが、それ以上は続きませんでした。その後、しばらく経ちますが、教会学校で開催することになり、婦人会や壮年会の皆さんも総動員して開催するようになったので、今日まで続いています。教会が喜びの場であることを、世の人々に発信しているのです。
聖書の言葉
「イエスが、『水がめに水をいっぱい入れなさい』と言われると、召し使いたちは、かめの縁まで水を満たした。」(ヨハネによる福音書2章7節)