鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

神に喜ばれるいけにえ…(日曜日の礼拝)

今日は日曜日であり、一日の流れを記しておきましょう。朝8時45分になると子どもの教会(教会学校)の担当者(教師)が集まります。牧師が当日の聖書を読み、お祈りをささげます。その後、当日の司会者が子どもの教会礼拝の担当を確認します。他に報告があれば、それぞれの担当者が報告することになっています。子どもの教会は第四主日礼拝後に担当者会(教師会)を開いています。しかし、他の集会等で開催できないときがあり、例えば12月はクリスマスであり、その場合は日曜日朝の担当者会で打ち合わせをするのです。
朝の9時、子どもの教会の礼拝が始まります。礼拝は約30分です。その後は分級として、幼稚園の教室に移動し、学びと交わりの集いを行います。今までは分級と称していました。礼拝が終わると幼稚科、小学科、中学科に分かれて集いを持ちました。更に以前は小学科一級(1、2年生)、小学科二級(3、4年生)、小学科三級(5、6年生)に分かれて集いを持っていたのです。そういう意味で分級としたのですが、今は合同分級とせざるを得なくなりました。子ども達が出席できなくなっているのです。今は保護者と共に幼稚園児や小学校低学年の子ども達が出席しています。また、中学生は一人で来ますが、2、3名が出席しています。
最近の子どもの教会の状況を記しました。今日は小学校中学年のお友達が久しぶりに一人で出席していました。彼女は日曜日の朝に練習があり、礼拝だけ出席していましたが、最近見えなくなりました。今日の出席を担当者一同喜んだのです。子ども達は小学校中・高学年になるといろいろな活動に入るようになり、子どもの教会から離れていきます。野球、サッカー等、日曜日の朝から練習です。それでも、練習が無いときには、今日のお友達のように教会に出席するのです。自分の気持ちは教会に繋がっていると思っているのでしょう。教会も大事、しかし皆と練習することも大事というわけです。
朝の10時、教会の礼拝が始まる前に、当日の奉仕者(司会、奏楽、受付、献金、担当役員)が牧師室に集まります。担当役員がそれぞれの奉仕を確認しお祈りをささげます。そして、それぞれの奉仕部門に着きます。
10時15分、礼拝が始まります。司会者が教会暦による主日礼拝宣言を行います。「顕現後第二主日礼拝を始めます」と宣言すると前奏が始まります。オルガンの曲を聴きながら静かに黙想を行います。前奏が終わると司会者が礼拝への招きを聖書の言葉によって述べます。「疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう。わたしは柔和で謙遜な者だから、わたしの軛(くびき)を負い、わたしに学びなさい。(マタイによる福音書11章28-29節)」、そして一同で讃美歌を歌います。ここで歌われる讃美歌は「礼拝、讃美、感謝」の項目の中からです。続いて「主の祈り」を唱和します。イエス様が教えてくださった祈りの基本です。交読詩篇が読まれます。交読ですから、司会者と会衆が交互に詩篇を読むのです。詩編は祈りの聖書でもあるので、交互に祈りあうということです。そしてまた讃美歌が歌われます。ここでは教会暦に関する讃美歌を歌います。その後、聖書が読まれますが、旧約聖書新約聖書使徒書、新約聖書福音書が読まれます。そして司会者によるお祈りがささげられます。次に歌われる讃美歌は神様に心を向ける内容になります。一同で信仰の告白をいたします。第一主日日本基督教団信仰告白全文を読んで告白します。他の主日使徒信条の告白です。そして説教のときとなります。礼拝は説教が中心であると思っている人がいます。従って、説教に間に合えば、との思いで出席される方がありますが、それは間違いです。礼拝の一つ一つの順序が大切であるのです。説教の後に歌われる讃美歌は、御言葉を与えられた会衆が応答として歌うものなのです。その後の奉献も応答として、献身のしるしとして献金をするのです。最後の讃美歌は頌栄であり、神様を心からたたえて礼拝を終えることになるのです。
このように礼拝をささげることにより、力と希望が与えられ、一週間の活力となるのです。
聖書の言葉
「自分の体を神に喜ばれる聖なる生けるいけにえとして献げなさい。これこそ、あなたがたのなすべき礼拝です。」(ローマの信徒への手紙12章1節)