鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

心を新たにして…(幼稚園第三学期始業式)

幼稚園はいよいよ今日から第三学期が始まりました。冬休みをどのように過ごしたのかな。子ども達は元気に登園しました。始業式で子ども達がホールに集まったとき、ひとまわり大きくなったように思えました。冬休み中のことについてはクラスで報告しあったことと思います。今年、初めて会ったので、改めて新年の挨拶をしました。新年にあたり、ローマの信徒への手紙12章1-3節の言葉を示し、新しくなることについてお話しました。お正月なので新しい洋服を着せてもらったことでしょう。新しい洋服を着ていると、なんとなくうれしくなってきます。しかし、もし毎日のように、例えば極端に、一ヶ月も着ていたらどうでしょう。汚れてきますし汗臭くもなるでしょう。いつまでも新しい洋服といっているわけにはいきません。しかし、その場合、洗濯すれば新しくなるのです。この体も同じことが言えるでしょう。お正月に気持ちのよいお風呂に入ったので、この体はきれいだと思います。そして、極端に、一ヶ月お風呂に入らないとします。だって、お正月にお風呂に入ってきれいになったのですから、入らなくてもよいと考えます。しかし、汗臭くなっているのです。だからお風呂に入ればよいのです。再びきれいな体になるのです。このように洋服は洗濯すれば新しくなり、体はお風呂に入れば新しくなります。そこで問題。もう一つ新しくしなければならないことがあります。それは何でしょう。そう、それは私たちの心なのです。私たちの心も古くなるのです。だから新しくしなければなりません。古い心とは、自分のことしか考えない人です。お友達のことを考えてあげないことは古い心しか持っていないのです。もし、いつもお友達のことを心に留め、お友達のことを思っていることができたら、それが新しい心なのです。
洋服は洗濯すれば新しくなり、体はお風呂に入れば新しくなりますが、心はどのようにすれば新しくなるのでしょう。神様に心を向けることです。礼拝をささげ、讃美歌を歌い、聖書の言葉を聞くとき、私たちの心は新しくなるのです。イエス様は「自分を愛するように、あなたのお友達を愛しなさい」と教えています。礼拝をすると、いつもイエス様の教えへと導かれるのです。こうして心も体も洋服も、いつも新しくして、この一年間を歩みましょう。
以上は始業式のお話です。始業式礼拝をしてから、1月はお正月遊びをするので、先生が注意を与えていました。まず、羽根突きがあります。羽子板で人をたたいたりしてはいけません、ということです。独楽回しで遊びます。独楽をお友達にぶつけたり、独楽の紐を首に巻いたりしてはいけません、そういう約束をしました。それでは実際に独楽の回し方です。その実演を園長がしました。小さい頃は、もっぱら独楽回しで遊んでいたのです。得意とするところです。それで格好良くまわそうとしましたら、失敗です。あらら、おかしいな、と言いつつ再度挑戦しました。あらら、また失敗です。どうしたのでしょう。三回目、今度は不安がありました。これで失敗したら、面目がありません。しかし、三度目はきれいに回りました。続けて別の独楽も回しました。初めて独楽回しを見たお友達もいます。目を見開いて見つめていました。明日から、独楽回しで楽しむことになっています。最初は出来なくても、だんだんとできるようになります。羽根突きも楽しいでしょう。クラスでは大きなカルタで遊びます。カルタ取りをしながら字を覚えるのです。縄跳びも盛んになります。これらの遊びの総決算がおたのしみ会(ゲーム大会)になるのです。自分のできる技をみんなでがんばりっこするのです。
寒い三学期ですが、いろいろなものに挑戦するので、寒さ知らずです。でも、風邪には十分気をつけましよう。空気が乾燥し、この時期は風邪がはやります。そのため、卒業記念写真は早めに写すことにしています。この三学期を元気よく過ごすことを願っています。
聖書の言葉
「あなたがたはこの世に倣ってはなりません。むしろ、心を新たにして自分を変えていただき、何が神の御心であるか、何が善いことで、神に喜ばれ、また完全なことであるかをわきまえるようになりなさい。」(ローマの信徒への手紙12章1-3節)