鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

主を愛しつつ…(年末牧師有志の集い)

毎年、年末になると親しくしている牧師たちが、一泊の集いを開いています。その集いを本日の26日から明日の27日にかけて開きました。場所は伊豆の河津の割烹旅館です。なにもそんなに遠くまで行かなくても、温泉は箱根、湯河原等にあるではないかと連れ合いに苦言を受けます。しかし、河津の割烹旅館は、以前は横浜・蒔田にありました。会議が終わってはそこで食事をしていたのです。その店の夫婦と親しくしていたこともあり、年に一度はお会いしたいとの思いもありました。なかなかお料理が上手な板前さんです。今年もおいしいお料理をいただきながら、集まった10名の牧師たちが、一年の歩みを振り返り、報告しあったのでした。
割烹旅館の夫婦が河津に行く前は、それこそ箱根や湯河原の宿に泊まっていました。この集いを開くようになったのは今から20年以上も昔のことでした。一年の疲れを温泉で癒しながら過ごそうと開きました。2、3年続けてから、疲れは牧師以上に牧師の連れ合いが持っているのであり、夫婦で集うことにしました。当初の夫婦の集いは結構二人で参加しました。その頃、一人の牧師の知り合いが伊東で温泉旅館を経営しており、特別にお願いして夫婦毎の部屋を割り当ててもらいました。ところが数年後にはその温泉旅館が閉鎖されました。それで伊東まで行かなくてもと、近くの鶴巻温泉で開くことにしました、しかし、箱根にしても湯河原にしても、団体で予約した場合、夫婦毎の部屋を用意してはくれません。それで男性と女性とでやすむことになったのですが、翌年からは一人、二人と牧師の連れ合いさん達が抜けていきました。男性はいびきや歯軋りがあっても気にしないのですが、女性は神経を使うようです。それで結局、また男性の集いとなってしまったわけです。
毎年、集まっていますが、次回は誰かが欠けることになるかも知れない、そんな思いを持ちつつの集まりです。年末の集いに参加し翌年4月、また2月に召天した友人達がいました。70歳前後の年齢となっている牧師が半分以上もいるからです。それだけに、それぞれが一年を振り返っての感想は、身にしみるお話でもありました。
私が一年を振り返ったとき、牧師の喜びは洗礼者が与えられることであり、礼拝出席人数が増えることであります。牧師にとって主イエス・キリストの教えを宣べ伝えることが使命であり、その働きの成果が洗礼者が与えられることなのです。今年は4名の洗礼者が与えられ、1名の転入会者が与えられました。礼拝出席数で言えば、新しい人が随分と出席するようになっていますが、反面今まで出席していた人が次第に出席できなくなっている現状があります。高齢となって足腰が弱くなり、外出が困難になってくるのです。従って、礼拝出席数は例年の通りという現状です。
これらは結果においての感想ですが、結果を求めるのではなく、それぞれの場で集会を開き、主イエス・キリストの教えをお話続けての一年間であったことは感謝です。そのような集会において、とにかく、主の教えがその方の人生の支えであってくれたら、これほどの喜びはないと思っています。皆さんはその支えが与えられた歩みであったと思っています。大塚平安教会の歩みと教会に関わる諸集会に集う皆さん、ドレーパー記念幼稚園、社会福祉法人・綾瀬ホームとさがみ野ホームの皆さん、八王子医療刑務所教誨を受けている皆さん、神奈川医療少年院で面接を受けている皆さん等、多くの皆さんと共にイエス様の教えをいただきながら歩みました。私にとって、こんなに多くの働きの場が与えられての一年間でした。
牧師の有志の集いで、一年間を振り返っての感想であり、それは感謝の報告でもあるのです。

聖書の言葉
「我らの神、主は唯一の主である。あなたは心を尽くし、魂を尽くし、力を尽くして、あなたの神、主を愛しなさい。」(創世記6章4節)