鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

なんという喜び(ドレーパー記念幼稚園の子ども達)

朝、起きて外を見ると小雨が降っていました。残念ながら今日の歩き遠足は中止です。すぐ主任に連絡し、主任が各教職員に連絡し、クラスの先生たちが連絡網を回しました。連絡網を回した場合、職員室で待機していなければなりません。コールバックがあるからです。7時を過ぎたあたりから、電話が鳴り始め、最後に連絡を受けた人が幼稚園に、終了した旨電話をされるのでした。
歩き遠足は年に二回しています。今年は6月23日に綾瀬の城山に出かけています。当日のことについてはブログを参照してください。秋は綾瀬の光綾公園に歩いていきます。子ども達の足、それも三歳児に合わせて歩いても一時間くらいで行かれます。幼稚園から住宅街をぬいながら、なるべく自動車道を避けながら歩きます。途中、県営住宅のそばにある公園で休憩を取ります。そこから少し歩くと東名高速自動車道の下のトンネルを通ります。トンネル内は声が反響するので、子ども達は大きな声を出して反響を確かめるのです。それがいっせいに声を出すので、耳が痛くなるほどです。この時間はほとんど通る人がないので、気を使わないのですが、子ども達に注意しても、この楽しさは止められないようです。トンネルを過ぎると、随分と公園に近づくのでした。
秋の光綾公園散策は紅葉を楽しむことが目的ですが、子ども達のお楽しみは、光綾公園にある大きな山に登ることであり、また船のアスレチックで遊ぶことです。幼稚園にはない遊具があり、楽しく過ごすうちにも帰る時間になります。帰りは、来るときに休憩した公園まで歩くと幼稚園バスが迎えに来ています。ひよこ組、花組はバスに乗って幼稚園に向かいますが、星組の皆さんはバスに乗らず、幼稚園まで歩くのです。星組の誇りがあり、バスに乗りたがりません。行きも帰りも歩くという固い決意があるようです。
以上のことは今までのことです。今回は中止になってしまいました。「中止にせず、別の日に実施してください」との要望をいただきました。今までの子ども達が経験したことは、同じように経験させてあげたいとの希望です。中止にしなければならないことについては、幼稚園としても残念ですし、申し訳なく存じます。11月は作品展があり、収穫感謝があり、バザーが開催されます。10月下旬では紅葉見物は早いのです。どうしてもバザーが終わってということになります。そして、延期にすることは困難のようです。12月になるともはやクリスマスに向かうからです。クリスマスと言えば全園児で演じるページェントです。イエス様のお生まれになった出来事を全員で演じるのです。これからは次第にクリスマスに関わる日記になるでしょう。
ドレーパー記念幼稚園の子ども達は歩くことがとても上手です。5月の親子遠足、城山公園散策、お芋堀、城山公園散策等、出かけるときは年長さんと年中・年少さんが手を繋いで歩きます。星組のお兄さん・お姉さん達が、小さいお友達の手を引いてあげて歩くのです。その場合、星組さんは車道側を歩きます。道が変わると、今までと逆になって、必ず星組さんが車道側を歩いています。年少のお友達も星組さんを信頼して一緒に歩くのです。年中・年少のお友達は、星組のお友達の姿をしっかりと心に刻んでいます。やがて自分達か星組になり、同じように年中・年少のお友達の面倒を見る使命に立つのです。
こうしてドレーパー記念幼稚園のお友達は全体のふれあいが深められています。朝の自由遊びでは年長も年少も仲良く過ごしています。ふざけあって、三歳児が五歳児を手で押したりすると、無理に倒れてあげたりしています。それが楽しくて何回もお兄さんを押します。お兄さんは何回も何回も倒れては笑っているのでした。そんな光景を朝の時間に見ています。朝、幼稚園の門に立ち、登園するお友達と保護者の皆さんをお迎えしていますが、その時間は子ども達のふれあいを参観出来る良いときだと思っています。みんながお友達、そのような幼稚園であると思っています。
聖書の言葉
「見よ、兄弟が共に座っている。なんという恵み、なんという喜び。」(詩編133編1節)