鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

心も思いも一つにし(路上生活者支援活動 )

毎年、この時期になると幼稚園の園長室は物置となります。この時期というのはバザーに近い日々ということです。バザーには日用品等の献品があり、それらを販売いたします。在園生家庭からの献品はバザー委員の皆さんが整理しています。このバザーには卒業生からの献品があり、それらは後援会の皆さんが整理するのです。10月に「ドレーパーだより」が発行され、卒業生の皆さんに送られています。そこにはバザーの案内、そして献品のお願いもしています。そのため卒業生の皆さんが日用品等を寄せてくれるのでした。ところが置く場所がないので、とりあえず園長室に置くというわけです。
バザーの献品と共に桜本教会への品物も届けられています。川崎にある桜本教会が路上生活者の支援活動をしていますが、その支援活動に協力しているのです。川崎、横浜には多くの路上生活者がいることは周知の通りです。川崎の桜本教会は路上生活者の支援をすること、もうかなり前からのことでした。衣類や日用品等を支給しています。そして、何よりも食事の提供をしています。日曜日と木曜日の二回、お昼ごはんを提供しています。当大塚平安教会は衣類等を集めることに協力していますが、最近は食事作りのお手伝いにも行くようになりました。桜本教会からは大変喜ばれています。
約10年前になりますが、私は神奈川教区の議長に選任されました。その頃、桜本教会は教区負担金を納入することの困難を訴えていました。路上生活者支援は教会財政をかなり逼迫するのです。桜本教会は独自に路上生活者支援をしており、他の協力を得ないで取り組んでいたのです。議長に就任してまもなく、桜本教会を訪問しました。木曜日に昼食を提供しているというので、その時間に間に合うように行ったのですが、初めていく教会であり、探しながら行ったので、教会に着いたときには路上生活者の皆さんは食事が終わって帰った後でした。それでも桜本教会の牧師・藤原繁子先生と教会員数名の皆さんとお話をすることができました。
木曜日は11時頃には食事を提供します。日曜日は礼拝があります。その後に食事を出すのですが、礼拝に出席する路上生活者もあり、礼拝後に食事をして帰っていくのです。こうして礼拝に出席しているうちに信仰へと導かれ、洗礼を受けた人もいるのです。その意味では路上生活者支援は大きな伝道であると言えるでしょう。食事と共に衣類や日用品も提供しているので、路上生活者は希望の教会にもなっています。これらの働きをしているとき、やはり桜本教会独自の取り組みでは限りが出てくるでしょう。いろいろとお話しする中で、他の教会に協力を呼びかけることを提言しました。それで、桜本教会は物品の依頼と共に献金の依頼をするようになりました。
神奈川教区は横浜地区に寿地区センターを置き、路上生活者の支援を行っています。こちらの場合は組織を作り、献金により賄われているのです。教区内の教会は寿地区活動に対して協力していますが、桜本教会の活動を失念してしまいます。最近も桜本教会からの協力要請書が送られてきました。多くの教会が応える事を願っています。
当教会も献金をしていますが、最近は婦人会の皆さんが覚えてくださるようになりました。集会の都度、献金を集め、後日まとめては桜本教会にささげています。今後も支援活動に協力しますので、衣類や日用品等の献品をお願いいたします。特に男物の衣類が求められています。あるいは毛布とか石鹸が喜ばれます。大塚平安教会はいつでも受付けていますので、お寄せくださいますようお願いいたします。結局、今日の日記は依頼文になってしまいました。

聖書の言葉
「信じた人々の群れは心も思いも一つにし、一人として持ち物を自分のものだと言うものはなく、全てを共有していた。」(使徒言行録4章32節)