鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

神様のご計画(担当役員・大矢伯文兄の証し)


今日は臨時役員会が開かれました。今週の教団総会で私が書記として三選されたためで、役員会としての態度を表さなければなれません。既に書記三選を受託し、教団総会場で承認されています。しかし、教会としては承認していません。10名の役員のうち、2名は都合で出席できませんでしたが、大塚平安教会役員会は鈴木伸治牧師の書記三選受託を承認しました。事後承認ということですが、役員の皆さんは牧師の体を気遣いながらも、背後から祈りつつ支えてくださるということでした。感謝というほかはありません。
ところで、今週の水曜集会は教団総会中であり、水曜日の祈祷会は今週の担当役員が奨励をしてくれました。当教会は担当役員制度を持ち歩んでおります。すなわち、日曜日から土曜日まで一人の役員が担当するのです。礼拝の全ての責任を持ち、土曜日までの一週間も担当します。例えば、週日に教会員の動向があったりすると、牧師はまず担当役員に相談します。その上で他の役員に連絡して対処するのです。葬儀等の場合には、担当役員と共に進めるのでした。牧師が不在の時には担当役員が責任を持ちます。水曜日に牧師が居なければ、担当役員が水曜集会の段取りを行ないます。奨励者を選んでもよく、また自らが奨励をしても良いのです。特に5月になると各教区の総会が開かれます。教団三役は17教区を手分けして問安使として出かけます。水曜日にかかることがあり、その都度担当役員に託して留守をするのでした。
今週の担当役員は大矢伯文兄です。その大矢伯文兄が水曜日に奨励をしてくださいましたが、臨時役員会の時に、その原稿を持ってこられました。原稿があるなら、今のうちにパソコンに入力しておくことにし、大矢さんのお葬式の時には証しとして皆さんに示しますよ、と冗談を言いつつ原稿をいただきました。水曜集会で奨励したのですから、この日記にも少し紹介させていただくことにしました。
「今年の4月から山梨八代教会に伝道師として赴任した長男・真理については、神様の深い導きを示されています。もはや伝道者の道を歩む息子に対して、『先生』と言わなければならないのでしょうか。彼が洗礼を受けたとき、夫婦で喜びました。ところが洗礼を受けてから一年足らずで神学校にいきたいというのです。連れ合いは何も言いませんでしたが、私は反対でした。『お前は長男として大矢家を守る義務があるではないか。ましてやお父さんの立場を考えてもらいたい。婿養子として大矢家を守ってきた。お前はなおさらのこと、長男として考えてもらいたい』と言いました。真理は『お父さん、お母さんが4人の親を看取ったこと、長男として家の責任は良く分かっている』というのです。何も伝道者にならなくても神様に仕える道はいくらでもある。信徒伝道者という道もあるし、教会でいろいろな奉仕の道がある。いろいろな意見を言いましたが真理は仕事を退職してしまいました。(中略)いよいよ入学願書の提出となり、真理は保証人になってもらいたいと頭を下げて頼みに来ました。私は反対であるので、保証人にはなりませんでした。(中略)息子が神学生になって2、3ヶ月たっても、わたしの心はすっきりしませんでした。そんな私に、鈴木牧師が『もう認めてあげなさい』と言われたのです。『もう許してやりなさい』ではなく、『認める』ということであったのです。この言葉を聞いたとき、私は我にかえったように、アブラハムの信仰が示されたのでした。(以下、創世記22章1-13節の解説)。十数年前に牧師のスミ夫人が、『聖書の言葉を何の疑いもなく信じることが、私たちの信仰です』と言われたことが今も心に残っています。私もアブラハムの信仰へと導かれました。真理は3月に神学校を卒業しました。入学の時にはあんなに反対した私ですが、卒業を心から喜びました。卒業式には神学生の関係者代表として挨拶を求められ、感謝と喜びとを述べさせていただきました。息子・真理はどんな伝道者になるか分かりません。皆様のお祈りが力となり、伝道者の道を歩むことでしょう。」
聖書の言葉
「わたしはあなたを母の胎内に造る前からあなたを知っていた。母の胎から生まれる前に、わたしはあなたを聖別し、諸国民の預言者として立てた。」(エレミヤ書1章5節)