鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

実りの季節が与えられ(幼稚園のお芋堀)


今日は幼稚園のお友達が楽しみに待ちわびていた芋ほり遠足です。さつまいもの畑まで子ども達が歩いても40分くらいです。園長は先頭を歩くのですが、つい早くなり、途中の列が随分と遅れてしまいます。もう少しゆっくり歩くようにとの伝令が送られます。園長は一緒に歩いている三歳児の子どもに合わせているのですが、どうやら彼が早いようです。「後ろのお友達が追いつかないから、もう少しゆっくり歩こうね」と促すのでした。寺尾公園に到着です。寺尾公園は、いつもは老人の皆さんがゲートボールを楽しんでいるのですが、今日はしていませんでした。その代わり公園は建設工事中でした。公園の外れのほうにコミュニティーセンターが造られるということです。まず公園で礼拝をささげました。「神さまはいろいろなお恵みをくださいます。今はおいしい果物をいただいています。果物は木になりますから、高いところに神さまはお恵みを下さるのです。柿、りんご、梨、バナナ等木の上のお恵みをいつもいただいています。神さまは地面のすぐ上にもお恵みをくださいます。例えば、キャベツ、白菜、ねぎ、かぼちゃ、きゅうり、トマト等です。お米や麦も地面のすぐ上に出来るお恵みです。そして、
実は地面の中にも神さまはお恵みを下さっています。それがお芋です。お芋はさつまいも、ジャガイモ、サトイモ等があります。地面の中のお恵みは、にんじん、大根、ごぼうもあります。こうして神さまは地面の中、地面のすぐ上、地面より少し高いところにお恵みを下さっているのです。今日は地面の中にある神さまのお恵みをたくさん掘りましょう」と礼拝でお話ししました。礼拝が終わって、公園から5分ほど離れた畑にいきました。畑の人が待っていてくれて、お芋をすぐにも掘れるようにしてありました。早速、腕まくりしてお芋を掘りました。
この寺尾公園近くの畑でのお芋掘りは、かれこれ5、6年続いていると思います。以前は双葉団地の近くのお芋畑にいきました。卒業生の家がすぐ近くにあり、トイレやお水を使わせていただきました。その後、座間の青少年センター付近の畑にいきました。その頃は青少年センターから今の市役所まで、畑が続いていたのです。遠くから観光バスで芋ほりにやってくる幼稚園や小学校がありました。そこには数年行きましたが、次第に宅地造成で畑がなくなってしまいました。綾瀬市深谷さがみ野ホームの畑でお芋堀をした事がありました。さらに藤沢のドリームランドでお芋掘りをしていました。公園の中に入りますが、お楽しみはせず、お芋堀だけというわけです。ここは設備が整っているので、楽しい遠足にもなりました。他の場所はトイレとか水の心配があり、なかなか満足に使えない状況でもあるのです。
寺尾公園の近くの畑がいつまでもあることを願っています。この畑がいつ宅地になってしまうのか、そんな思いがよぎるのです。宅地にするというより、農作業が大変だといわれていました。後を引き継ぐ人も居ないのです。綾瀬、座間、海老名はまだまだ畑があり、緑が多くあります。しかし、畑や緑の管理者が居なくなっていくのです。その代わり、畑であった場所が大きなマンションに変わりつつあります。教会と幼稚園のすぐ近くでは、三ヶ所も大きなマンション造りがはじめられています。そのあたりは林であり、畑でもありました。人が増えてうれしいことですが、自然の姿がなくなっていくことは、なんともさびしい限りです。
今年のさつまいもは、あまり太いものはなく、ちょうど良いのではないでしょうか。三歳児の顔くらいの大きなお芋が掘れる年もありました。今年は比較的中くらいのお芋です。子ども達はスーパーのビニール袋に5、6本も入れてもらって帰路につきました。重くて歩くのも苦しいのですが、この収穫はなんとしてもお母さんに見せたいという意気込みが感じられます。きっとお母さんが収穫のさつまいもをテンプラや大学芋、スイートポテトやふかし芋を作ってくれるでしょう。
幼稚園ではいずれ焼き芋大会をしたり、みんなでスイートポテトを作ったりして楽しみます。今日は地面の下にある神様のお恵みを確認し、喜んだ一日でした。
聖書の言葉
「神は御自分のことを証ししないでおられたわけではありません。恵みをくださり、天からの雨を降らせて実りの季節を与え、食物を施して、あなたがたの心を喜びで満たしてくださっているのです。」(使徒言行録14章17節)