鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

子ども達を来させなさい(願書配布)

入園願書の配布が10月15日から始まりました。配布日は15日と定められています。そして、入園受付も11月1日とされています。これは県の学事宗教課の指導であるのです。入園児を獲得することで、各園が先走って受け付けてしまうことの警告でもあります。幼稚園によっては9月には受け付けてしまうところもあります。受け付けるとなると問題があるので、予約としておきます。願書配布についても8月にはできていて、希望すれば配布してくれるのです。このような傾向があるので、県が厳しく指導しているのです。毎年、9月のはじめ頃には県よりの通達があるのでした。当園も14日の運動会の日には配布してしまいました。15日は日曜日であり、わざわざまたお出かけくださるのもお気の毒と考えたからです。違反なのかな。願書代として200円いただいています。本来は無料でも良いのですが、最初から入園の意思がないのに、ちょっと参考までにと願書を取りに来られる方があります。「願書」と一口に言いますが、願書そのものは一枚の紙です。総称して願書とし、袋の中には入園要綱、ガーデンライフ(幼稚園の紹介)、ぶどうの木(在園生父母の文集)等が入っており、200円ではできない資料であるのです。入園してくださる方には申し訳ないのですが、願書代をいただく理由です。
毎年、9月を迎えると次年度園児募集の対策を考えます。まず、ポスター作りです。今までもいろいろなポスターを作りました。子ども達が画いた絵をポスターに貼り付けたこともありました。最近は子ども達の園生活の写真を入れてのポスターになっています。以前はポスターを各地に掲げけるため、車にたくさん積み込んで、綾瀬はもちろん座間、海老名を回りました。大和の外れまで行き、この辺であれば送迎バスが来られると見込んでポスターを掲示したことがありました。しかし、ポスターはなかなか掲示する場所がありません。公園の垣根、団地の入り口等であり、やたらに掲示すると抗議されるのでした。実際、知り合いが掲示してくれましたが、抗議されたので、外しに行ったこともあります。それで、保護者の皆さんにもご協力をお願いするようになりました。保護者の皆さんも掲示する場所は困難です。ご自分の家の垣根か玄関の扉に掲げるのです。すこし前のポスターは子ども達の顔が、かなりアップに写っていたので、ポスター掲示とは別の意味でもっていかれます。自分の子どもが写っているので記念にされるとか。家の中に掲示するのでしょう。
ポスター掲示で困難を覚えるのは当園ばかりではないでしょう。あまり園児募集のポスターを見かけないのです。それとも、もう受付が終わっていて、掲示する必要がないのかな。今はポスターよりインターネットで検索する場合が多いということです。綾瀬市も市内九園の紹介をネットで行なっていますし、市役所に行けばその紹介がもらえるということです。当園のホームページやブログを見れば、わざわざ見学に来られなくても良いわけです。しかし、文字で紹介し、画像で見るより、実際に来園されて見学されるのが一番良いと思います。園長がいれば、いつでもお話しするでしょう。
幼稚園は冬の時代を迎えています。園児募集をするものの子ども達がいないのです。綾瀬市の場合、各園の定員数に対して80%しか子どもがいません。定員に満たないのは当然なのですが、この辺は座間市や海老名市が隣接しているので、それぞれの市に居住する子ども達をも受け入れようとしています。定員に対して80%の子ども達は、必ずしも幼稚園に入るのではなく、保育園に入りますから、さらに幼稚園への入園が減少するのです。今は保育園に入る傾向が強いのです。そこで、幼稚園も保育園的な取り組みが増し加わってきました。保育園と幼稚園を併設するところもあります。10月からは「認定こども園」なるものが発足しました。幼稚園とも保育園ともいえない「こども園」なのです。
当園はキリスト教を土台としており、どんなお友達も一緒に生活し、遊びを経験しつつ成長する幼稚園です。このような特色を持つ幼稚園をいつまでも続けたいと思っています。
聖書の言葉
「子供たちをわたしのところに来させなさい。」(マルコによる福音書10章14節)