鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

77年目のイエス様のお招き(伊藤雪子さんの証し)

10月3日は伊藤雪子さんが召天された日です。今日は改めて伊藤雪子さんのお証しに励まされたいと思います。伊藤雪子さんは2000年10月1日より、四人のお子さんと共にニューカレドニアに行かれ、楽しく過ごされている最中に召天されました。伊藤さんの85歳のお誕生日祝いとしてご家族で旅行されていたのです。伊藤雪子さんは77歳のときに教会に出席し、それから7年間、信仰生活をされたのです。出発される日、教会学校礼拝の奏楽をされたことが、強く心に残っています。残されている証しを紹介しましょう。

証「残る人生キリスト者として」。1994年6月5日、大塚平安教会「週報」(23号)
私が大塚平安教会に参りましたのは昨年10月31日でございました。その前の日曜日の午後、私の誕生日に長男がミュージックソウを、長女がヴァイオリンを持って参り、私がピアノで、食後三人でグノーのアベマリアを合奏しました。初めてのことで、あまり良く合わなかったのですが、二回あわせてやめました。確かその日から三日位して、幸雄の会社へ電話して、私を教会に連れて行ってくださいと頼みました。当日、戸塚から車で一時間位で幸雄の家に着きました。それから教会へ連れて来てもらいました。初めて参りました私に、皆様が本当にご親切で暖かく迎えてくださったことは一生忘れることはできません。
主人を14年前に亡くしましたが、四人の子ども達はそれぞれ家庭を持っておりますので、入院中は毎日午後3時には葉山のまだまだ先の横須賀市の病院まで一人で通っておりました。八ヶ月入院して亡くなりましたが、その頃は11人の孫で忙しく、我が家は託児所のように子ども達が孫連れで出入りしました。本当に懐かしい思い出です。教会に参りまして皆様からたくさんの恵みをいただきました。私が洗礼を受けるまでになりましたのも神の導きでございます。神に感謝しております。これからも聖書、説教等により知識を広めて参り、残る人生をキリスト者として生きて参ります。これからも皆様よろしくお導きくださいませ。

証「77年目のイエス様のお招き」。教会創立50周年記念誌より。
1998年4月29日、神奈川教区湘北地区のCS生徒大会が大塚平安教会でありました。主題「新生をめざして」(お年寄りと共に歩みながら)。その時、長男がミュージックソウ、私がピアノでサンサースの「白鳥」を演奏し、皆様と共に過ごしました。そのときの思いを記し、50年誌の証しとしたいと思います。
私は1915年生まれで今年10月には83歳になります。私の人生の転機について書きたいと思います。それは今から5年くらい前のことですが、生まれて初めて教会を訪ねたときのことです。イエス様は、そんな私をそれはそれは長い77年もの間、ずっと待っていてくださったと言うことを知りました。私は自分の希望で教会を訪ね、礼拝に出席いたしましたが、それは今から考えると私の意志ではない、もっと大きな別の力が働いたのだと思います。それは神様が77年も前から準備してくださり、イエス様のお恵みに導かれたと言うことでした。神さまのお心を知るようになってから、私は何だか生まれ変わったような気がしています。でも、どんな年齢になっても神様のお心を頂いて生きていくことは、今までとは違った別の人生が導かれるのではないかということでした。どうか神様のお心を頂いて、新しく生まれる人へ皆様と共に導かれ、力強く歩んでいくことができますようお祈りいたします。
 大塚平安教会の私達の鈴木牧師御夫妻と共に神様のお恵みに支えられて、いつまでもイエス様の十字架を見上げつつ歩んでいくことができますように。

聖書の言葉
「アブラムは、主の言葉に従って旅立った。アブラムはハランを出発したとき75歳であった。」(創世記12章4節)