鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

喜び歌う群れ(コールシャロン等)

今日はコールシャロンの練習が教会で行われていました。卒業生のお母さん達のコーラスグループです。今でも続いていることに拍手を送ります。幼稚園が歌唱指導を取り入れたのは、今からおよそ16、7年前年でした。他の幼稚園を見学し、歌唱指導が行なわれていることが参考となり、当園でも始めました。その指導を担当したのが高橋玲子さんです。教会員であり、声楽家であった高橋さんに指導をお願いしました。高橋さんは子ども達の指導をしながらも、お母さん達のコーラスグループを立ち上げることを提案され、早速お母さん達に呼びかけました。それによりコールシャロンが結成されたのでした。そのお母さん達はお子さんの幼稚園卒業と共に、幼稚園から離れることになりますが、そのまま卒業生のお母さん達のコーラスグループとして続けることになりました。そして、在園生のお母さん達のコーラスグループはコールエンジェルとなりました。そこまで立ち上げた高橋さんですが、その後、高橋さんは、今は大船教会の渡辺誉一牧師と結婚され、幼稚園の歌唱指導を退任されました。しかし、コールシャロンもコールエンジェルも、引き続き活動しています。そのような歴史的経緯がありますので、本来教会は活動のために会場を貸さないのですが、コールシャロンとコールエンジェルには教会を使用しての練習に貸しています。教会で美しい歌声が流れていること、結構だと思っています。
シャロンとは聖書にでてくる美しい平原であります。早春には萌え出る青草と色とりどりに咲く野花が競い合うということです。「シャロンのバラ」の美しさも聖書に登場します。シャロンはまたサロンとも言われ、いわばくつろぎの場でもあるのです。この名をいただいてコールシャロン命名されたのでした。コールシャロンが卒業生のコーラスグループとして活動するようになってから、随分と久しくなっています。各方面で活躍していますが、教会の婦人会の集いにはいつも美しいコーラスを提供してくれています。婦人会は6月に特別集会を開きます。そこでは講演の後で歌ってくれますし、12月のクリスマスのお祝いにも皆さんを楽しませてくれるのでした。
余談ですが、私の姉は十字ストアーという店で働いていました。店の名前を変えることになり、店員に新しい名前を募りました。姉は聖書から「シャロン」を示され、店に提供しましたら、採用されました。以後、その店は「シャロン」として再出発したのでした。シャロンすなわちサロンは人々の憩いの場でもあるのです。
皆さんで心を一つにして美しく歌うコーラスは、人々を平安へと導きます。幼稚園在園生のお母さん達のコールエンジェルも、楽しい集いになっています。12月にはお母さん達のクリスマスの集いがありますが、そこで美しいコーラスを披露してくれます。指揮者は小屋敷真さんです。高橋玲子さんが歌唱指導を退任された後を引き受けてくださり、子ども達とお母さん達のコーラスを指導してくれました。その後、歌唱指導はお連れ合いの小屋敷紫乃布さんになりましたが、コールエンジェルの指導は小屋敷真さんが続けているのです。春になると子ども達に対して音楽会を開いてくれます。楽しい歌に子ども達は目をキラキラさせながら聞き入るのでした。
コーラスは幼稚園ばかりではありません。大塚平安教会には聖歌隊があります。賛美の声を高らかに神さまにささげるのでした。この聖歌隊には80歳にもなる方が加わっています。歌声は年齢に関係ありません。教会の聖歌隊は人に聴かせることより、神さまにささげることが第一のことです。心の底から歌います。もちろん、ただ歌えば良いというのではありません。神さまに美しい賛美をささげるためにいつも練習しているのです。
こうして教会と幼稚園には歌声が耐えません。子ども達から高齢者に至るまで、声を合わせ、心を一つにして歌います。教会そして幼稚園全体がシャロンにもなっているようです。
聖書の言葉
「主に向かって喜び歌おう。救いの岩に向かって喜びの叫びをあげよう。」(詩編95編1節)