鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

キリストが書いた文字(文章作り苦労談)

幼稚園のパソコンがあまり調子良くないので、メンテナンス契約をしている会社の人に来てもらい、チェックしてもらいました。それにより今まで通り支障なく使えるようになりました。ついでに私が使用しているパソコンもチェックしてもらいました。そしたら随分とたくさんのウィルスが入り込んでいることが判明し、徹底的に撃滅してもらいました。もう私のパソコンにはウィルスが入っていないということです。すると、今までは入っていたのですから、メールを発信したときウィルスまで送ってしまったのかなと思います。もしそうなら、大変申し訳ないと思います。パソコンにはウィルス予防装置を入れておくことで、撃退できるのですが、今まで無関心でした。何事も用心が必要であると、つくづく思わされました。
パソコンという便利なものができ、今や教会でも幼稚園でも随分と楽に事務仕事ができるようになりました。私のパソコン歴はそんなに新しくもなく、古くもないということです。何よりもワープロについては早かったと思います。東芝が最初に売り出した機種を購入しましたので、ほとんど初期の頃から使用しています。その後、新しい機種になれば買い換えたりして、最終的には東芝のトスワードを使うようになりました。その頃からパソコンが普及し始めました。実はトスワードを入れると同時に、東芝のノートパソコンも購入しました。最初のころはパソコン教室なんてありませんでしたから、仕様書を見ながら、思うようにいかないので、いらいらしながら取り組んでいました。だんだんとパソコンのワードに切り替えてきましたが、パソコンの便利さもありますが、ワープロの良さもあるわけです。従って、文書はすべてパソコンで作りますが、教会の週報だけはワープロで作っているのです。この東芝のトスワードをかれこれ15年間も使っていますが、まだ使えるのです。パソコンという便利なものがあるにもかかわらず、ワープロ固執する姿勢は、やはり年齢のためなのでしょうか。
以前にも記しましたが、その昔は謄写印刷でした。ガリ版といい、いわゆるヤスリの板に蝋原紙を置き、鉄筆で字を書きます。ヤスリの上で書く字体は特殊な字体でありました。ヤスリの目にあわせながら文字を書くからです。こうしてできた原紙を、今度は謄写版で印刷するのです。一枚一枚ローラーを転がしては仕上げていきます。土曜日の夜遅くまで謄写印刷をしていたことが思い出されます。文書の発行はガリ版から和文タイプに変わりました。和文タイプも一つ一つ文字を拾いながら文書をつくるのですから、これも結構骨の折れる仕事でもありました。タイプ印刷は小規模には修正できますが、大きな修正ができません。それでも数年はタイプ印刷でした。そして、ワープロが導入され、外注としないで幼稚園でつくるようになり、さらにパソコンになって楽しい文集ができるようになったのです。
星野富弘さんの詩画点が9月21日から10月9日まで、横浜赤レンガ倉庫1号館2階で開催されます。その案内が送られていましたが、去る8日の金曜日に、主催者側から電話がありました。耳寄りなご連絡と言い、ポスターには記してなく、実は21日のオープニングコンサートに星野富弘さん自身が来られて詩を朗読されるので、ぜひ皆さんにお知らせいただきたい、とのことでした。星野さんについてはご存知でありましょう。体が動けなくなってしまった状況から、口に筆を加えて絵を描き、詩を綴るようになったのです。それはそれは大変な努力であったでしょう。そして、星野さんから生まれる詩と画は、私達の慰めとなり、希望ともなっています。パソコンの時代にあって、文章にしても絵にしても、原点を示されるようです。ガリ版、タイプ、ワープロを扱ってきたとき、どのように便利さが加わっても、字を作る原点が星野さんにあると思っています。
9月21日のオープニングコンサートは午後6時30分開場です。チケットを扱っていますからご連絡ください。
聖書の言葉
「あなたがたは、キリストがわたしたちを用いてお書きになった手紙として公にされています。」(コリントの信徒とへの手紙<二>3章3節)