鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

創立記念日・あなたと共にいる、と神様が…

昨日はサマーキャンプについて記したので、創立記念日について書けませんでした。本日記すことにしました。8月8日は大塚平安教会の創立記念日でした。今年で57周年になっています。すなわち1949年に設立されたということです。しかしながら、歴史においてどの時点を創立とするのか、今までもずっと論議してきました。8月8日というのは、教会が再開しての届け日であるのです。実はその前史があります。前史を含めれば77周年と言うことになります。8月8日としていますがこの日についても異論があり、10月5日とする説もあります。
この地に伝道が開始されるのは1929年でありました。当時、近藤義一さんが座間町栗原15番地の建物をささげ、伝道を開始したのです。1932年には日本メソジスト教会大塚講義所として認可されました。この時点では日本メソジスト教団の教会でありました。ところが1941年に日本基督教団という合同教会が設立されます。太平洋戦争中であり、宗教法人法の統一で日本あるプロテスタントの教会が一つに合同したのです。合同させられたと言っても良いでしょう。当時、信徒運動として合同が叫ばれており、結実したとも言われますが、国家により強制的に合同させられたのでした。従って、大塚平安教会も日本基督教団大塚講義所となったはずです。そのあたりの資料が全くなく、はっきりとしたことが分からないのです。そして、戦争が激しくなった1943年には、解散となるのです。信者が10名以下の宗教団体は解散し、物件を提供するという事でした。このことも口伝であり、はっきりしたことが分かりません。そして、1945年に敗戦となります。敗戦後、教会の再開が検討されるようになりますが、講義所は人が住むようになっており、集会の再開とはいかなくなっていたのです。そして、1949年に大塚平安教会の設立が日本基督教団に承認されます。日本基督教団が合同教会になった1941年の時点では講義所であり、正式には教団の伝道所として認知されなかったかとも思われます。いずれにしても資料不足であり、はっきりとしたことが言えないのです。そのため、1999年に教会創立50周年をお祝いしたとき、それ以前の20年間も大塚平安教会の開拓時代であり、宣教開始70周年としてもお祝いしたのでした。
8月8日を創立記念日としていますので、数年前までは8月の第一日曜日にお祝いしていました。ところが第一日曜日は、日本基督教団は「平和聖日」と定めており、創立記念日と平和聖日が重なっていました。意義が分散してしまいますので、それぞれを受け止めることとし、創立記念日をお祝いするのは8月の第二日曜日にしたのでした。創立記念日のお祝いは、最近は幼稚園の庭でバーベキューを行なうことになっています。大きな欅の木の下で、盛夏の風物詩でもある蝉の鳴き声を耳にしながら、楽しいひとときでもあります。今年も次の日曜日、13日に行なうことになっています。創立記念日には、教会では信仰50年の皆さんと長寿75歳以上の人をお祝いしています。創立57年ですから、創立当初また開拓期に洗礼を受け、今日まで信仰の道を歩んでこられた皆さんが数人おられます。他の教会で洗礼を受け、その後当教会に転入した人も信仰50年を迎えている人もいます。長寿の皆さんも次第に増えつつあり、長い人生を信仰一筋に歩んでこられた皆さんには心から敬意を表すのでした。
今年も猛烈な暑さが到来しています。教会ではこの暑さの中で、信仰50年・長寿の皆さんにおいでいただくのは、お体に差し支えると判断しています。従って、お祝いは創立記念日ではない日に行なうことにしました。6月の第二日曜日には子どもの教会と合同で礼拝をささげますので、来年からはこの日にお祝いをすることにしたのです。長い人生、信仰により生きている証しを子ども達にも知ってもらいたいからでもあります。
歴史を導く神様は、私達の現実を常に導き、永遠の生命に至るまで導いてくださるのです。信仰50年、長寿100歳までも神様を仰ぎ見つつ歩みたいものです。
聖書の言葉
「わたしはあなたと共にいる。あなたを見放すことも、見捨てることもない。強く、雄々しくあれ。」(ヨシュア記1章5-6節)