鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

サマーキャンプ・成長させてくださる神様

サマーキャンプの二日目は台風接近の影響で朝から大雨でした。今日のプログラムはほとんどが室内であり、雨でも構わないのですが、一つだけが外でのことでした。お楽しみの「流しソーメン」でありました。だから、子ども達も朝からの大雨で、「流しソーメン、できるの?」と聞いてくるのでした。雨ならベランダでもできるので、「本日は予定通り流しソーメンを行ないます」なんて言って回るのでした。
7時30分から早天礼拝です。雨が降らなければ園庭で行なうのですが、ホールで礼拝をいたしました。ともすると朝のお恵みを知らずに過ごしてしまいがちです。朝のすがすがしい空気の中で讃美歌を歌うこと、神様にお祈りすることはまさにお恵みであります。昔から夏期学校や修養会の集いでは早天礼拝を行なってきました。6時30分から始めたこともありました。高校生や大人の集いのときです。山麓の施設での修養会でした。賛美をささげ、奨励者のお勧めをいただき、その後は賛美の歌をうたいつつ、それぞれが祈りの場へと散っていくのです。そして適当な場所で一人静かに聖書を読み、お祈りをするのでした。やがて司会者が讃美歌を歌いだすので、共に歌いながら元の場所に集まってくるのです。朝のお恵みというものを体いっぱいいただくひとときなのでした。サマーキャンプでの早天礼拝に臨みながら、昔のことなどが思い出されたのでした。
朝の食事をいただき、その後は分級になりました。幼稚科、小学科に分かれて学びの時間です。昔は小学科でも1・2年生クラス、3・4年生クラス、5・6年生クラスがあり、その上に中学生クラスまでありました。今は子どもの教会に出席する子ども達が少なく、サマーキャンプもそんなに多くの参加はありません。今回もお母さん達のグループを作りました。牧師と共に聖書を学ぶのです。大体は毎回設けています。牧師とお母さん達とのふれあいがあり、とてもよいときなのです。お母さんグループは6人が集いました。開会礼拝でお話した教会を再現することにしたのです。すなわち、大塚平安教会をつくり、屋根の上に十字架をつけます。教会はこの十字架塔を高く建てるのが本来の造りです。十字架を世の人々に示し、社会の動きを見、叫びを聞く十字架塔であるのです。お母さん達もその意味を良く受け止めてくださり、大塚平安教会の高い十字架塔を作ったのでした。そして、鐘を折り紙で作ってつけました。そして目と耳を十字架塔につけたのでした。礼拝堂では子ども達が礼拝をささげています。いずれも折り紙のやっこさんです。牧師も黒いやっこさんで作られています。説教台からピアノ、ピアノには楽譜まで置かれ、花も飾られています。礼拝をささげている子ども達のやっこさんはみな巻物を持っています。その巻物にはお祈りが記されているのです。十字架塔から世の中を見つめ、叫びを聞く教会の子ども達は、深い祈りをささげているという姿であります。しばらくは幼稚園の玄関ホールに飾られているのでご覧頂きたいと思います。
分級が終わり、お待ちかねの「流しソーメン」が始まりました。この頃は雨も上がりましたが、ベランダで行ないました。太い竹を二つに割り、竹を溝にして上からソーメンを流すのです。待ち構えていた子ども達が割り箸でたくみに受け止め、おわんに入れては食べるのでした。さくらんぼも流れてきます。「一人いっこなんだよ」と二つも三つも取ろうとする子に、なかなか取れない子どもが抗議しています。ソーメンと共にピザも用意されており、楽しい食事でありました。
午後からは全体会です。各分級の学びの作業を発表します。幼稚科は「イエスさまはどんな人」について書き出していました。そのイエスさまを皆に教えて上げましょうというのです。小学科は「イエス様のお使いとして」自分ができることを書き出していました。こうして学びとお楽しみのサマーキャンプが終わりました。この学びが力となり、支えとなりますよう。
聖書の言葉
「わたしは植え、アポロは水を注いだ。しかし、成長させてくださるのは神です。」
(コリントの信徒への手紙<一>3章6節)