鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

「天国の特別な子どもたち」

今日は体操クラブのプール指導が行なわれており、牧師室で執務していますが、時々様子を覗きに行くのでした。幼稚園の玄関ホールを行き来しているとき、毎日心に止めているのですが、玄関ホールに掲げている詩が、改めて示されたのでした。それは7月28日に一人の人と出会ったからであります。この詩と一人の人が改めて思い出されたのです。
7月28日、所用で新宿にいきました。帰りに新宿駅のホームを歩いていましたら、私のほうに向けて会釈している人がありました。ご自分の名前を言われたので、すぐに思い出しました。ドレーパー記念幼稚園を卒業した子どものお父さんであったのです。お父さんは懐かしげにご挨拶されました。その後の様子を尋ねました。お子さんは、実は障がいを持っており、知的障がいと共に歩行ができない状況でもあったのです。2年間、当園で過ごしました。在園中、お母さんが病となり、悲しいことに召天されました。障がいをもつお子さんと共に、今後どのように過ごされるのか、祈りつつ卒業式でお送りしたのです。そのお子さんは5年生なっているとのことでした。詳しくはお聞きすることはできませんでしたが、感動したことは、その後お父さんは再婚され、今はお子さんを与えられているということです。そして、再来年にはドレーパー記念幼稚園に入れる予定です、と言われたのです。こみ上げてくるうれしさをもちながら電車に乗り、しみじみとあの「天国の特別な子どもたち」の詩を心で歌うのでした。

「天国の特別な子どもたち」
会議が開かれました。
地球からはるか遠くで「また次の赤ちゃん誕生の時間ですよ」
天においでになる神様に向かって 天使たちは言いました。
「この子は特別な赤ちゃんで たくさんの愛情が必要でしょう。
この子の成長は とてもゆっくりみえるかもしれません。
もしかして 一人前にはなれないかもしれません。
だから この子が下界で出会う人々に
とくに気をつけてもらわなければならないのです。
もしかしてこの子の思うことは中々わかってもらえないかもしれません。
何をやっても うまくいかないかもしれません。
ですから私たちは この子がどこに生まれるか
注意深く選ばなければならないのです。
この子の生涯が しあわせなものとなるように
どうぞ神様 この子のためにすばらしい両親をさがしてあげてください。
神様のために特別な任務をひきうけてくれるような両親を。
その二人はすぐに気がつかないかもしれません。
彼ら二人が自分たちに求められている特別な役割を。
けれど 天から授けられたこの子によって
ますます強い信仰と豊かな愛をいだくようになるでしょう。
やがて二人は  自分たちに与えられた特別の
神の思召しをさとるようになるでしょう
神からおくられたこの子を育てることによって。
柔和でおだやかなこのとうとい授かりものこそ
天から授かった特別な子どもなのです」   
エドナ・マシムラ作、大江裕子訳)

聖書の言葉
「この人が生まれつき目が見えないのは、神の業がこの人に現れるためである。」(ヨハネによる福音書9章1節〜)