鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

「ガンバレ、樂ちゃん」と同窓会の皆さんが…

 今年3月にドレーパー記念幼稚園を卒業し、今は小学校1年生の子ども達の同窓会が開かれました。今日は「海の日」という祝日のお休みの日です。この「海の日」は、少し前までは7月20日に決められていました。しかし、その後、必ずしも20日にこだわらず、その付近の日曜日につなげるようにし連休としたのでした。従って、幼稚園では以前から「海の日」に同窓会を開催しており、夏休みになってからの開催でしたが、必ずしも夏休みには入らない「海の日」の開催となったのでした。今年もまだ夏休みに入っていません。そして、まだ梅雨明け宣言も出されていないのでした。同窓会といえば夏休みという印象はなくなり、夏休み前の緊張した一学期中の同窓会ということになっているのです。
午前9時30分から開会です。まず、教会で礼拝をささげます。在園中は年長組になると会堂礼拝を行っていましたので違和感がありません。こどもさんびかを歌い、聖書の言葉を聞き、園長のお話に耳を傾けるのでした。この後開かれる同窓会に対して、皆さんは静かとは言えないまでも礼拝に参加したのでした。同窓会ではお友達との再会が楽しくて、お母さん達の挨拶が聞こえないくらいにおしゃべりを楽しんでいたからです。その礼拝では「地の塩・世の光」についてのイエス様の教えを再び示されました。この教えは在園中にも何度か示されましたし、卒業記念として教会から聖書を贈呈しますが、聖書の扉に園長が「地の塩、世の光になりましょう」と書いているのです。塩のような存在、光のような存在として成長することを願っています。そのイエス様の教えを再び示しながら、卒業生の皆さんが、お友達の中で喜ばれる存在になっているし、これからも喜ばれる子どもとして成長するよう励ましたのでした。そして、今回は一人のお友達について報告しました。皆さんと共に「地の塩・世の光」である佐竹樂太朗君が、今は病院で懸命に治ろうとしていることです。この報告を始めた時、礼拝堂にいるお友達もお母さん達も固唾を飲んで園長の話に集中していました。ハンカチを目に当てているお母さんもいました。
7月5日付けのブログに「神様、あなたの出番です」と題して記しました。その日記には、事故にあったばかりであり、少年の名は明かさないで記しています。皆さんが心配して、いっせいに少年の家に様子を問い合わせることを懸念したからです。しかし、ご両親も公表することは了解されているので、少年の名前と共に様子をお知らせしました。7月5日、三人のお友達と共に学校から帰る途中でした。道路に車が止めてあったので、よけるようにして道路の中心側に進みました。走ってきた車に撥ねられたのでした。すぐに北里大学病院に運ばれましたが意識不明となっていました。今日までお医者さんが手を尽くしてくれていますが、今日現在意識は回復されていません。しかし、昨日、樂ちゃんのお父さん・お母さんと共に私の連れ合いがお見舞いに行き、報告によれば、反応が出てきたということでした。もう人口呼吸ではなく自力呼吸であり、声を出して泣くこともし始めているということでした。本当に早く意識が回復することを願っています。遥かなる病院に向けて「ガンバレ」と多くの皆さんが叫んでいます。
同窓会では樂ちゃんへの応援メッセージを皆さんに書いてもらいました。模造紙の半分大の紙に、皆さんのサインやお見舞いの言葉、励まし等を書いてもらいました。この応援メッセージは樂ちゃんのベッドの側で、皆さんの祈りとして、祈り続けられるでしょう。同窓会では樂ちゃんの姉・和香ちゃんが学校のお友達等に折ってもらった千羽鶴が、まだ700羽なので、皆で一生懸命に折っていました。樂ちゃんのご両親、ご家族、学校の先生やお友達、そして同窓会に集まった皆さん、さらに大塚平安教会の皆さん、そしてお知り合いの皆さん、皆さんが心から樂ちゃんの回復を祈っています。地の塩・世の光の樂ちゃんに神様の癒しの御手が豊かに差し伸べられますように。

聖書の言葉
「あなたがたは地の塩である。あなたがたは世の光である。」(マタイによる福音書5章13-16節)