鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

記憶を新たにしてもらおうと…(週報作り奮戦記)

 また、土曜日を迎えました。社会では週末と言い、お休みのところもあるでしょう。教会も週末に違いありませんが、日曜日から始まる新しい一週間の準備があります。何よりも明日は日曜日、礼拝の準備があります。礼拝において行われる説教の準備をしなければなりません。それから発行される週報の準備をします。週報はそれぞれの教会が工夫を凝らして作っていますが、大塚平安教会の週報は、自慢をする訳ではないのですが、よくできていると思っています。時々、他の教会の週報を拝見します。礼拝順序はどこの教会も必要項目であります。週報には礼拝順序のほかに集会案内、報告、消息欄があります。どこの教会も基本的にはこれらの項目が掲載されていますが、内容はきわめて簡単である教会の週報があります。報告も、集会報告は出席者数だけで、内容に関しては報告されていません。それぞれの教会の事情があるのですから、他の教会の週報についてあれこれ言う必要はないでしょう。
週報を読めば教会の歴史が分かる、そういう週報を作ることが願いでもあります。従って、集会案内にしても報告にしても、少し丁寧すぎるほど記すのでした。数年前からは写真も掲載しているので、それだけでも歴史の資料になると思っています。このように発行される週報は、一枚の週報が出来上がるまで五回は印刷機を通しています。まず、週報用紙の作成です。今は薄茶色で教会のたたずまいが印刷されています。これで一回目の印刷です。今度は墨字で週報の題字や住所等を印刷します。結局、週報用紙を作るのに二回は印刷機を通すのです。そして、第四面に写真を掲載していますが、これはカラー写真であり、パソコンのプリンターで印刷します。これで三回の印刷機を通しています。いよいよ週報そのものを印刷しますが、表と裏を印刷しますから二回印刷します。合計で五回も印刷機を通して出来上がるのです。こうした週報作りを知ってお笑いになる方があるかも知れません。なぜなら、始めからパソコンで作成すれば、一回で済むからです。しかし、一回の印刷で済むように、パソコンでフォーマットを研究しましたが、難しいのです。大塚平安教会の週報形式が複雑でもあるからです。パソコンで一枚の用紙に、今の形式を入れるとしたら、できないということです。今までの形式でパソコンに切り替えるならできないことはないでしょう。切り替えると言っていますが、実は大塚平安教会の週報作りは、未だに昔のワープロで取り組んでいるのです。もう15年は使用している東芝のトスワードという機種なのです。壊れないし、今の形式を続けるにはこれしかないと思っています。しかし、いつ壊れても良いようにパソコンでもできるようにしてあります。
今はパソコンに移り変わっていますが、昔はガリ版というもので週報を発行しました。ガリ版はヤスリのようになっており、その上に原紙を置いて鉄筆で書くというものでした。要するに手書きであります。原紙が書きあがると謄写版で印刷します。謄写版に原紙を貼り付け、ローラーで一枚一枚印刷するのでした。まさにすべてが手作業でありました。こうした謄写版印刷に対して輪転機が開発され、ワープロが普及したため、週報作りが随分と楽になったのでした。パソコンで楽に作れるようになったことは誠にありがたいと思っています。
週報の作成が簡単になりましたが、内容についてはどこの教会も苦労しているようです。少し前までは「牧会メモ」を週報の第四面に掲載していました。これで結構紙面が埋められます。しかし、第四面に「牧会メモ」を記すので、集会記録や担当奉仕者名が第一面になっていました。これらを第一面に掲載するのは形式からしてよろしくなく、ついに第四面に移したのです。それにより「牧会メモ」を記すことができなくなり、「牧会メモ」は別刷りで週報に挟み込みとしました。しかし、その「牧会メモ」も昨年の秋頃にお休みとしました。牧会メモを書かなくなった反動のように、今はブログ日記を毎日書いているのかな。

聖書の言葉
「兄弟たち、あなたがた自身は善意に満ち、あらゆる知識で満たされ、互いに戒め合うことができると、このわたしは確信しています。記憶を新たにしてもらおうと、この手紙ではところどころかなり思い切って書きました。」(ローマの信徒への手紙15章14-15節)