鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

お泊り保育・たのしい出会いが与えられ…

 7月13〜14日、一泊保育の始まりです。途中、わんぱくランドによりお昼のお弁当を食べ、しばらく遊びました。お天気がよく、青空のもと暑い日ざしであり、子ども達も元気よく遊びました。暑いので、ついお水をたくさん飲んでしまいます。その後、楽しい汽車に乗り、再びバスに乗り、「ふれあいの森」に着きました。ここでは昆虫を観察したり、木の実クラフト作りに挑戦したり、森の中を散策したりで、楽しいことがたくさん用意されています。ところが私は二人のお友達と共にそれらの楽しいプログラムには参加できませんでした。二人のお友達が熱を出してしまい、バスの中で休んでいることにしたのです。わんぱくランドで暑かったためかもしれません。一人は39度もあり、もう一人は38度ありました。バスの中は冷房がきいており、静養するにはちょうど良かったのです。バスの運転手さんも車内温度を下げてくれました。熱さまシートをおでこに張り、アイスノンで冷やしていました。水分を大目に取る必要があり、スポーツドリンクを飲ませました。少し休んだこともあり、しばらくしてから熱を測ると随分と下がっており、ほっとした次第です。一泊保育では、今までも熱を出す子がいました。あれほど楽しみにしていたのに、朝になって高熱を出してしまい参加できなくなった子もいます。会場のホテル箱根アカデミーについてから高熱を出してしまい、ホテルの人に医院に連れて行ってもらったこともありました。
ところで二人のお友達とバスの中で約2時間、皆が帰るのを待ちました。二人とも始めのうちはおとなしく寝ていましたが、寝ているのも飽きてしまい、起き上がってしまいます。皆の所へ行きたいと言うのです。「では、熱を測ろうね」と言い、体温計を脇の下に挟んで熱の上がるのを見つめるのでした。二人で頭をくっつけるようにして体温計を覗き込みます。「36.0度、6.5、6.8、6.9、ああー37度を越えました。37.2、7.5、7.8、8.2、止まりました。やっぱり皆の所へ行かれないね」。そのうち、トイレに行くことになり、バスから駐車場の端にあるトイレまで約70m、一緒に行くこと三回。また、熱を測ることになり、頭をくっつけてカウントします。「6.7、6.8、6.9、7.0、7.1、7.2、止まった、下がったね」と歓声。もう熱が下がったから、おでこからシートをはずすと言います。まだ37.2度もあるので、そのまま張っているように言うと、シートのゼリー状が「緑」になっているので、熱が取れたというのです。最初は「青」で、おでこに張っていると「緑」になるということでした。未使用の熱さまシートを見ると、本当に「青」なのです。二人のお友達のおでこに張ってあるシートは「緑」になっていました。「ほんとだ。色が変わってる。熱が取れたんだね」と園長。「でも、まだ7度以上あるから、そのまま張っていようよ」と説得する園長なのでした。そして、計測ごっこでカウントすること三回、四回…。
後でシートの色の変化を先生に言いましたら、先生達はあきれ顔で、「種類が違うんですよ」というのです。念のため調べてみました。分かったことは小林製薬の「熱さまシート」は「青」であり、ライオンの「冷えピタ」が「緑」であるということでした。二人のお友達は嘘を言ったのではなく、本当にそのように思っていたのかも知れません。言われたことを信じていた園長も、どういうもんでしょう。「今まで一度も触れたことがなく、はじめて扱ったもんで」なんて言い訳しているのですが。
たまたま熱が出て、園長と過ごした2時間でした。熱のためでもありますが、二人のお友達と良い出会いが与えられました。共にいる、共に過ごすことが大きな出会いになるのです。何よりも二日間、共に過ごした子ども達と先生達が大きな感動の出会いが与えらました。

聖書の言葉
「見なさい。ここにわたしの母、わたしの兄弟がいる。だれでも、わたしの天の父の御心を行う人が、わたしの兄弟、姉妹、また母である。」(マタイによる福音書12章49-50節)