鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

子ども達の強い姿

 日曜日を迎えました。週の初めの日、まず神さまに心を向け、礼拝をささげる。そこに力強い歩みが導かれてくる。日曜日は週の初めと考えるのはキリスト教の世界であります。一般的には週の終わり、週末と考えられています。キリスト教で日曜日を週の初めの日とするのは、もともとユダヤ教において土曜日が「安息日」であり、文字通り日曜日は週の初めの日であったのです。しかし、それ以上に、日曜日の朝、イエス・キリストが死者から復活しましたので、復活のイエス様を喜び、新たなる歩みが始まるので、日曜日を週の初めとしたのでした。常に日曜日から始まるので、市販されているダイアリーは使いにくく、キリスト教独自の牧会手帳を使っています。
 さて、週の初めの日、今日は礼拝がささげられます。まず、子どもの教会が開かれます。朝9時になると、大体は保護者の皆さんと出席します。今日は幼稚園児のタマちゃんがお父さんと出席しました。いつもはお姉さんのマリちゃんも出席するのですが、今日はお休みのようです。以前のこと、マリちゃんとタマちゃんがお父さんと共に出席しました。いつもはお母さんと共に出席しています。その時「お父さんと一緒でよかったね」と声をかけたものです。翌日、幼稚園の門に立ち、登園する子ども達に朝の挨拶をしていました。タマちゃんとお母さんが登園してきました。お話を聞くと、昨日はお母さんは体調が悪く、子どもの教会には行かれないからと二人のお子さんに言いました。するとマリちゃんとタマちゃんはお父さんに願い、子どもの教会に出席しました。「子ども達の強い姿にはかないません」とお母さんはつくづくと言われました。今日はお姉さんのマリちゃんがお休みで、タマちゃんとお父さんだけが出席したのですから、タマちゃんの強い姿が示されたのでした。それにしても強い姿を理解されて子どもの教会に共に出席されるお父さんには大変感銘を受けています。そして、心から感謝を申し上げたいのです。
 礼拝に出席する子ども達は、保護者の皆さんのお気持ちばかりでなく、自らが神さまに向かう姿勢を持っているのです。生涯、神さまを仰ぎ見つつ、力強い人生を歩んでいただきたいと祈りました。