鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

親子の集い

 心配していた天候も雨が降らず、今日は親子の集いを開催することができました。親子の集いですが、できればお父さんが参加していただきたいと設定しています。しかし、お父さん達はいろいろお仕事や都合ががあって、必ずしも出られません。それでも三分の二のおとうさんが参加してくれました。親子の集いは、体操の講師が親子のふれあいのプログラムを楽しく展開してくれます。普段ふれあいの少ない現状でしょうから、今日は良いひとときであったと思っています。終わりにあたり、幼稚園からプールのセットをお願いしました。多くのお父さん達がお手伝いくださり、プールの準備ができました。蒸し暑い日々を迎えようとしていますが、お父さん達が作ってくれたプールで子ども達は楽しく過ごすでしょう。
 プールのセットは数年前からお願いするようになりました。お父さん達は積極的にお手伝いくださり、とても感謝しています。それまでは教職員でセットしていました。先生達、結構苦労してプール作りをしていたのです。最近はお父さん達の活躍を感謝しています。25日にはおやじ組みが幼稚園を「きれいにする作業」をしてくださるそうです。既にその作業は行われており、雑草取りやペンキ塗りをして下さっております。お母さん達の幼稚園に対するご協力はつねづね感謝しているところですが、最近のお父さん達のご協力を本当に感謝しています。幼稚園はすべてを整えて、さあいらっしゃというのではなく、保護者の皆さんと共に幼稚園を作り上げていくことを示されています。
 もう20年以上も昔のことですが、その頃お父さんの集いを開きました。夜のことであり、約10名くらいのお父さんが出席されました。懇談会という名目です。まず、礼拝を行いました。園長が聖書を読み、短く奨励をしました。その奨励は聖書・エペソの信徒への手紙6章4節「父親達、子どもを怒らせてはなりません。主がしつけ諭されるように、育てなさい」との言葉によりお話をいたしました。一人のお父さんが、その聖書の言葉を大変感銘深く受け止め、早速ご夫婦で教会に出席されたのです。そして、聖書のお話に示されるようになりました。その時、お父さんのお子さんへの思いをつくづく示されたのでした。
 お父さん達のお子さんへの思いは、今日の「親子の集い」を通しても示されました。中にはいろいろご都合があったにもかかわらず、万障やりくりして参加されたのではないでしょうか。本当にありがとうございました。何よりもお子さんがお喜びであったでありましょう。皆様のご家庭にいよいよ祝福が増し加わりますようお祈りいたします。
 例えば、親子の集いに参加できなかったお父さんであったとしても、お子さんへの思いは必ず伝わるでありましょう。私は職務柄、子ども達の行事にはあまり参加できませんでした。運動会は日曜日に開催されますので、教会の牧師として応援にいかれないのです。従って、三人の子ども達はお父さんが応援に来てくれたという思い出はありません。子ども達は父親の職務として止むを得ないと割り切ってくれています。その代わり、他のことでは父親が一生懸命関わってくれたと話してくれいています。子どもへの思いは、祈りに変えられますが、その祈りを子ども達はしっかりと受け止めてくれるのです。お父さん、お母さんのお子さんへの祈りは必ずや祝福となるでしょう。