鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

幼稚園の創立記念日

ドレーパー記念幼稚園は6月9日を創立記念日としてお休みとしました。創立は1962年(昭和37年)でした。戦前にこの地で伝道し、季節託児所等を開いていたミス・ウィにフレッド・ドレーパー先生のお働きを記念し、大塚平安教会付属ミス・W・ドレーパー記念幼稚園として開園したのでした。最初は教会の礼拝堂を使っての保育でありました。翌年には新園舎が落成しています。この界隈で幼稚園はドレーパー記念幼稚園と前後して開園した綾瀬幼稚園があります。
当園は綾瀬市にありますが、海老名市、座間市の境にあり、むしろ海老名や座間からの子どもたちが多く入りました。それは今日でも同じであります。キリスト教を土台としており、統合教育(障害児と共に歩む)や一人一人の存在を大切にする取り組みが多くの人々に受け入れられています。しかし、この取り組みは逆に入園しない要素にもなっています。現在、今までの園児数の半分に減少しています。園児を増やすためには保護者の要望をもっと取り入れるべきだとのご意見をいただいております。給食を実施すべきである、英語教育、パソコン等を導入すべき、とのご意見は受け止めながらも実施はしないでしょう。子どもたちが幼児の時に経験しなければならないことを奨励したいのです。子どもたちが園生活を通して真にお友達との出会いをして欲しいのです。人と人との出会いは自分の気持ちを超えなければ真の出会いはありません。好きとか嫌いと言う自分の気持ちを越え、自分の前にいる一人の存在に心を開き、自分から声を掛けていく、そこに真の出会いが導かれてくるのです。この教育方針を続けるでありましょう。
創立記念日にあたり改めて当園の使命を示されます。この社会の中で、力強く成長する子どもたちを励ましていきたいと、祈りつつドレーパー記念幼稚園の存続に力を注いで参ります。