鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

隠退牧師の徒然記<338>

隠退牧師の徒然記(2015年2月11日〜)<338>
2015年5月28日「これが縁(えにし)となって」


聖書の言葉
はっきり言っておく。あなたがたが地上でつなぐことは、天上でもつながれ、あなたがたが地上で解くことは、天上でも解かれる。また、はっきり言っておくが、どんな願い事であれ、あなたがたのうち二人が地上で心を一つにして求めるなら、わたしの天の父はそれをかなえてくださる。二人または三人がわたしの名によって集まるところには、わたしもその中にいるのである。
(マタイによる福音書18章18-20節)


このブログが縁(えにし)になって、祝福の出会いが与えられた、とスペインにいる羊子が知らせてきたので書き留めておく。
このブログは2006年6月から書き始めているが、2015年5月26日現在で1077日書いていることになる。約9年書いているので、もし毎日書いているとすれば3200日にもなる。しかし、毎日書いているのではなく、随分と書かないときもあった。2006年6月から書き始め、翌年2007年3月には書くのをやめている。そして、その後、再び書き始めるのが2011年9月からであるので、随分と間を開けている。だから今は「ブログの再開」として書き続けているのである。2011年からは外国生活があるので、その間はお休みしているが、今日まで飛び飛びではあるが書き続けているのである。外国生活をしたときは、「滞在記」としてのブログを書き、その他は隠退牧師としての「徒然記」としての生活を記している。ブログを書くのは私達夫婦を覚えてくださっている皆さんへの報告として記しているのである。
そういうつもりで書いているのであるが、大塚平安教会やドレーパー記念幼稚園、あるいはキリスト教関係の歴史的な事柄を調べるために過去のブログを参照される方もいる。私自身も自分の過去のブログを調べては、当時の事柄の信憑性を確認することがある。このように過去の事柄を確認するためと、もう一つ、現在の事柄を検索する場合に引っかかることがあることを知るようになる。最近の「検索」は文章の中の事柄まで検索してしまうこともあり、気を付けていることもある。だからブログの表題には、あまり固有名詞を使わないようにしているのである。前記したようにこのブログは、私達夫婦を覚えてくださる皆さんへの報告であるので、たまたま「検索」に引っかかって、出てきたブログは意味がないのである。2006年7月24日に「成長させてくださる神様」と題して、登米教会時代の思い出を書いている。その文中に「とよま姉様人形」について記しているのであるが、文中でも検索に引っかかって出てくるのである。また、2011年1月20日付で「鳴子こけしの歌」と題して書いているが、これは題そのものが検索の対象となり、すぐに出てくることになる。そのため、なるべく検索に引っかからないような題をつけているので、いつもブログの題が変な言葉になっているのである。
検索に引っかかるのを嫌がっているのではない。関係のない人に検索されても意味がないと思っているだけである。しかし、検索が思わぬ方向に進んで行く場合もあり、うれしい結果に繋がったことを報告しておく。バルセロナでピアノの演奏活動をしている羊子から連絡がある。ある夫婦がバルセロナに結婚25周年記念として訪れるにあたり、日曜日には礼拝をささげたいので、教会をインターネットで探したという。スペインはほとんどがカトリック教会であり、ミサでも出席したいとネットで探すのである。「サグラダ・ファミリアのミサ」で検索する。すると「バルセロナ滞在記『聖誕の門を仰ぎ見つつ』」があり、2014年10月26日付の「信仰の交わり」と題してのブログが検索されるのである。26日の午前9時からのミサは羊子が奏楽しており、プロテスタントの牧師がミサで祝祷をするということまで記している。クリスチャンであるこの夫婦は、バルセロナに滞在するうちにもサグラダ・ファミリアのミサに出席する。ブログに記されているように日本人が奏楽している。ブログによれば、この人が羊子さんであることを知る。そしてミサが終わって羊子に話しかけるのである。ブログを書いているのが羊子の父親であり牧師であること、羊子が今ではスペインでは知られるピアニストであること等を知り、ミサに出席された日本人夫妻は感激しきりであったと言われる。そして、翌日の月曜日の夕食に、羊子夫妻はこの日本人夫婦とさらに知り合った日本人の皆さんを自宅にお招きしたのであった。ブログがこのお交わりを導いたのであり、こんな縁(えにし)もあるものだとつくづく思わせられたのであった。
もうブログは書くことがないから終わりにしたい、なんて思わないで、思わぬ縁(えにし)のためにも、本当に書くことができなくなるまで、飛び飛びではあるが、続けるか、なんて思っている。



サグラダ・ファミリアのミサは地下の小礼拝堂でささげられている。
聖餐式が行われている。



奏楽奉仕をする羊子。横にいるのは星子。



神父さんに求められてミサの終わりに祝祷をする。



こちらはカトリック教会、パロキアの教会の礼拝堂。



パロキアで奏楽する羊子。