鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

隠退牧師の徒然記<330>

隠退牧師の徒然記(2015年2月11日〜)<330>
2015年5月8日「閑中の忙」


聖書の言葉
聖書に書いてあるとおり三日目に復活したこと、ケファに現れ、その後12人に現れたことです。次いで、500人以上もの兄弟たちに同時に現れました。
(コリントの信徒への手紙<一>15章4-6節)


 今は現役を隠退しているが、現役の頃は、日々「忙中」であり、多忙の中にも閑を見つけるような状況であった。「忙中の閑」である。たとえば、木曜日は朝の8時30分から綾瀬ホームの職員礼拝が開かれる。礼拝そのものは20分くらいである。そして9時からは同ホームの利用者礼拝である。職員礼拝が終わると、利用者礼拝のホールへ行く。礼拝で歌う讃美歌が布に書かれているので、二曲と「主の祈り」を掲げるのである。奏楽はヒムプレーヤーである。利用者礼拝は30分くらいである。10時30分から深谷地区の佐竹順子さんのお宅で家庭集会が開かれる。教会に戻らなくても直接行けばよいのであるが、教会周辺にお住いの方が集会に出席され、さらに連れ合いも出席するので、どうしても教会に戻らなければならないのである。佐竹さんの家庭集会はいつも10名前後の皆さんが出席される。教会の皆さんも出席されるが、ご近所の皆さんも出席されるのである。集会が終わる頃は昼食の時間でもある。佐竹さんがご用意くださる昼食と共に、出席の皆さんもご馳走をご持参くださる。やはり一通りいただくことになる。しかし、いただいているうちにも時間が気になる。12時30分頃には失礼して八王子医療刑務所に向かわなければならない。1時間30分は要するのである。お腹いっぱいいただき、どうしても眠くなるので、時には車を寄せて、一眠りすることもある。そして午後2時からの刑務所における教誨となる。教誨は1時間である。ところが時には女性の教誨もある。いつもは男性の教誨であるが、女性の教誨希望者があることもある。教誨が終わると日誌を書かなければならない。こうして刑務所を後にするのは午後4時過ぎになる。これで今日一日の多忙の日程が終わる。後は家に戻り、くつろぐのであるが、折角この道を通るので、相模原のサウナによることにしているのである。まさに「忙中の閑」のひと時なのである。
 現役時代は、日々「忙中」であり、その中で「閑」を見つけてはリラックスしていたことが思い出される。ところが今は「忙中」どころか「閑中」なのである。ブログを書いたり、説教の準備をしたり、六浦谷間の集会の週報を作ったりすることの職務はある。しかし、それくらいの職務では「忙中」とは言えない。後は2時間近く歩くこと、それで一日が終わるのである。そんな毎日であるが、3月末から4月にかけて、少しばかり「忙中」の感覚が戻って来る。3月29日は中学・高校生時代から清水ヶ丘教会に出席していたが、その時代に交わりがあった方が、六浦谷間の集会の礼拝に出席してくださったのである。最寄り駅は京急線の「六浦駅」であるが、駅から自宅まで15分も歩くことになるので、車で送迎することになる。礼拝後は食事を共にいただき、昔の写真を引っ張りだして、懐かしく見ながらお話しをするのである。そして翌日も知人が二人もお訪ねくださったり、4月5日のイースター礼拝は9名の皆さんと共にお祝いの礼拝をささげる。今年はイースターエッグを用意したので、その準備の時間も要している。イースター礼拝の二日後にも知人がお二人お訪ねくださったのであった。再び「忙中」を味わい、心地よい思いをしたものである。
 そして4月も下旬を迎えるころ、再び「忙中」の日々となる。4月24日の早朝、連れ合いのスミさんが吐き気を催し、まためまいがするという。早速、朝 10時頃にかかりつけの医院に行く。めまいや吐き気があるというので、横浜南共済病院を紹介してくれる。そして12時頃には診察してもらうが、入院して様子を見るという。吐き気については脳梗塞も考えられるのであるが、CTスキャンでその心配はなくなる。耳には石があるそうで、その平衡感覚がずれたというのでめまいが起きる。少し入院して様子を見ることになる。それが金曜日であった。入院が決まり、私は家に帰り、入院に必要な物をもって再び病院に行く。土曜日も病院に行くが、日曜日の礼拝説教の準備に費やす。そして日曜日は三崎教会の礼拝であり、二番目の娘・星子と共に向かう。三崎教会には青山教会時代の方が出席されており、礼拝後はその方が美味しいお寿司をご馳走して下さるのである。それが26日であり、翌日の27日には連れ合いのスミさんは退院となる。そして28日はシルバさん家族が裁判で難民申請を訴えているのであるが、地方裁判所の結審が言い渡される。28日は午前10時からであり、8時過ぎには家を出て霞が関に向かう。そして、10時に開廷であるが、裁判結果は1分もかからないで終わる。その地方裁判所の地下一階にある喫茶室で弁護士さんから説明を聞いたのであった。裁判で難民申請をしたが却下される。その理由等の説明を聞き、今後の取り組み等を伺ったのであった。
 そして、29日は姉の朝子の三回忌法事が行われる。横須賀市立の公園墓地に高橋家の墓地があり、そこで法事が行われたのである。この法事が終わり、ようやく閑中の生活に戻る。時には閑中に忙があること、刺激になると思っている。



3月下旬から4月初旬にかけて千客万来の鈴木家。
源平桃の花がお客さんを歓迎する。



地方裁判所の地下にある喫茶室でシルバさんとチャマニさんと共に。