鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

バルセロナ滞在記「聖誕の門を仰ぎ見つつ」<28>

バルセロナ滞在記(2014年10月21日〜)<28>
2014年11月23日「シッチェスへ行く」



 今日は日曜日であるが、六浦谷間の集会バルセロナ礼拝は行わなかった。前週の木曜日11月20日バルセロナ日本語で聖書を読む会の礼拝が下山由紀子さんの家で開かれたのである。私が説教を担当した。その時の礼拝説教は11月の第四日曜日の意義を示されつつ御言葉に向かったのである。すなわち23日の日曜日は収穫感謝礼拝であり、隠退教師を覚える謝恩日であり、そして終末主日である。その様な意義を示されつつ、説教は「命の収穫」と題して御言葉を示されたのである。その為、その礼拝をもって御言葉を示されているので23日の礼拝は既に行われているものとして、ささげなかった。ささげられない理由もある。この日は午後1時にはシッチェスに向かうからである。シッチェスと言う街で歌唱コンクールがあり、羊子が出場する人の伴奏をするからである。23日は午前9時から、羊子はいつものようにサグラダ・ファミリアのミサの奏楽があり、10時過ぎには帰宅するが、伴奏の練習を行い、そして歌う人と合わせをするために出かけて行く。そして帰宅してから午後1時頃にシッチェスに向かったのである。
 「地球の歩き方」と言う案内書にバルセロナの紹介があるが、その案内書の始めの方にカタルーニャ州の地図がある。バルセロナから海岸線に沿って南に下がるとガラッフと言う街があり、その次の街がシッチェスである。さらに南下すればタラゴナである。シッチェスはバルセロナから車で約1時間である。この街は案内書でも紹介されているので、よく知られている街なのである。高級住宅街であり、リゾート地なのである。バルセロナから100キロであるが、そこまでの海岸線をコスタ・ドラーダ、黄金海岸と言われる。2012年にもやはり歌唱コンクールがあり、今回と同じ人の伴奏を羊子がしたので、その時にも来ている。9月半ばであったが、海岸は海水浴の盛りであったので驚く。日本ではとっくに夏の遊びは終わっているのに、まだ盛んにおこなわれている。今回は11月も23日であるが、まさか泳いでいる人はおるまいと思っていた。しかし、数えるくらいであるが、まだ泳いでいる人がいるのである。9月27日にバルセロナのバルセロネータに行ったときにも泳いでいる人がいたので驚いた次第である。シッチェスはバルセロナより南に下がっているので2、3度は温度が高いと言われる。シッチェスは19世紀に芸術に理解を示すパトロンの周りには画家や詩人、建築家たちが集まった。そのため芸術の街となっている。歌唱コンクールの会場も昔は個人の家であったようであるが、それは、それは見事な芸術品で造られていた。
 今日は日曜日であり、バルセロナから遊びに来ている人たちが多いようである。もはや海辺遊びも少ないが街を歩くだけでも楽しいのである。カウ・フェラット美術館、マリセル美術館、ロマンティック美術館があるが、今回もよらなかった。2011年に来た時にも見学はしなかった。特別な展示ではないようである。シッチェスの街に入ったが、なかなか駐車するところがなく、街の中を探して、ようやくとめることができ、昼食を始めたのは午後3時頃であった。ブエノスアイレスと言うレストランのカフェテラスでいただく。こちらのステーキは大層美味しいということでいただいたのであった。大きなジャガイモの蒸したものもおいしかった。こうして食事をしてからコンクールの会場に向かう。羊子が伴奏する人の出番は午後5時ということであった。このコンクールは朝の10時30分から行われており、最後の人の出番は午後9時である。一日中コンクールが行われているのである。出番が近づいていたので我々も会場に入る。入ったときは休憩時間であり、しばらく待ってから始められたが、羊子が伴奏をする人の二人前の人がまず歌われていた。それらを聞き、そして出番があり、その後は我々も会場をあとにする。外でしばらく待っていたが、やがて羊子たちも出てきた。羊子が伴奏をした人のお連れ合いも来ており、そして友人夫婦も来ていたので紹介される。しばらくお話しをしてから帰路に着いたのであった。
 シッチェスを出たのは午後6時頃である。しかし、車が渋滞しており、このままバルセロナまで渋滞では遅くなってしまうので高速道路で帰ることにした。こちらも高速自動車道が結構設置されている。料金を取る場合と取らない場合があるようだ。日本の場合と同じようである。バルセロナに入るとクリスマスの電飾がきれいに輝いている。これから本格的に光輝くそうだ。そしてサグラダ・ファミリアの公園や歩道にはたくさんの屋台が出店されるそうである。そのことについては盛んになったら紹介しよう。



シッチェスの海沿いのレストラン街にて。



ブエノスアイレスと言うレストランにて。



こちらのステーキは有名であるとか。



きらびやかなホールでのコンクール。