鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

バルセロナ滞在記「聖誕の門を仰ぎ見つつ」<14>

バルセロナ滞在記(2014年10月21日〜)<14>
2014年11月4、5日「バルセロナの日常生活」



 数日前までは気温も高く、外を歩いている人は半袖が多かった。しかし、このところ気温が下がり、さすがに長袖を着ている人が多くなった。セーターや外套を着ている人もいる。ネットで見ると東京より気温が高い場合もあり、低い場合もあるが、全体的にはバルセロナの方がいくらか気温が高いようである。
 4日、5日は特に出かけたりしていないので、あまり書くこともないのであるが、生活面のことについて記しておこう。食生活も慣れてきて、朝9時30分頃には食事にしている。私の場合はご飯と味噌汁にしている。味噌汁は今のところ日本から持ってきたインスタントであるがいずれはなくなる。若芽もあるし、玉ねぎ等野菜の具材もあるので味噌汁を作ろうと思っている。味噌やだしもあるからである。梅干しは星子が結構持ってきており、あとはピクルスをいただく程度の食事である。スミさんはこちらに来てからはパンを食べることが多くなっている。そしてお昼の食事は午後3時頃であるが、ラーメンや焼そばを食べることが多い。もちろん他のものを食べているが、日本にいるときと同じように麺類が多いのである。夕食は午後10時頃になる。羊子がスペイン風の料理を用意してくれる。時々、彼イグナシさんが料理してくれる。おいしくいただくのであるが、どうも油を多く使うので食傷気味になることがある。こちらの人は良く油を使うと思う。野菜サラダにしてもパンにしてもオリーブ油をかけて食べるのである。油類を多くとっているので、日本人より寒さに強いのかもしれない。
 食事の時は我々夫婦と羊子夫婦の四人でいただくのであるが、他にも家族がいるのである。犬のバンビ、ルカ、キュピ、これらはミニピンシャである。そしてペルシャ猫のカムイとシャム猫のパトラがいる。カムイ以外は食事時になると、みんなテーブルの下で待っている。食事をしながら我々が食べ物を与えるので、羊子からは注意されているのであるが、いつも私かスミさんの近くに待機しているのである。注意されているので食事中はあげないようにしている。そして人間の食事が終わる頃になって、わざわざ残しておいた料理を上げるのである。三匹の犬と一匹の猫に順次あげるのも大変である。みんなもらいたがっているからである。カムイだけはそばに来てねだらないので、持って行ってあげるのである。
 犬達の散歩を一日に三度はしなければならない。朝に出かけ、夕方4、5時頃に出かけ、夜は8時、9時頃に出かける。いつもはイグナシさんや羊子と出かけるが、それぞれ忙しい時には私一人で三匹を連れて出かけることもある。イグナシさんや羊子と出かけるときは、かなり遠くまで歩くのである。私一人の時は、すぐ近くにあるドッグランに連れて行き、糞尿をさせたら帰ってきてしまう。このドックランには、特に8、9時頃に行くとたくさんの犬達が来ている。しかも大型犬が多く、それらの犬がじゃれあっていると恐ろしいくらいである。一方、飼い主の皆さんは犬を見ないで話しに夢中になっている場合がある、話し中に糞をしているので、結構片付けない糞がころがっていることになる。あちらこちらにごみ籠が置かれているので、処理した糞はそこに捨てればよいのである。
 朝、犬達の散歩から帰ると、洗濯が終わっているので、屋上の洗濯物を干しに行く。このマンションは28の家があるようであるが、屋上で洗濯物を干す家は少ない。ほとんどは家の中で干すか、窓際で干しているようである。屋上の洗濯干し場が高いので、老人は手が届かないようである。他の人があまり干していないので、のびのびと干せる思いである。しかもすぐ目の前はサグラダ・ファミリアを別の角度で見ることができるのである。洗濯物を干しに屋上に上がると、犬達もついてきて、一時であるが日向ぼっこを楽しむのである。この屋上からは幼稚園や小学校を見ることができる。いずれも運動場はコンクリートの上なのである。それが普通であるようだ。学校制度がどのようになっているのかわからないが、やはり私立の学校があり、エリートの学校もあるようだ。
 犬の散歩をし、洗濯物を干してからはパソコンに向かうことが多い。またはiPadで読書をしている。今はカラマゾフの兄弟を読んでいるが1638頁もあり、読み終えるにはかなり時間を要するようだ。今は読書よりブログを書くこと、写真を整理することに多くの時間を費やしている。帰国したら滞在写真集をまとめるし、ブログもすぐに公開することにしている。何よりも喜んでいるのはインターネットを使えるようになったことである。こちらに来て、しばらくはインターネットにつなげることができなかった。しかし、羊子がパソコンにWi-Fiでインターネットをつなげてくれたのである。私はパソコンを使っていても、そのようなことは分からない。こちらに来て2週間くらいで使えるようになったのである。これで日本の皆さんや家族とのメールのやり取りができる。もっともiPadを持参しているので、それでメールができるのであるが、カメラで写した写真をiPadで送ることが困難なので、思案していたのである。インターネットがつながったので、さっそく羊子の結婚式の写真を皆さんに送ることができたし、滞在写真を家族に送ることができたのであった。
 毎日、そんなことをしながら楽しんで生活していることを記しておく。



食事には犬たちも。



屋上の洗濯物干場。



犬達の散歩。



西側の公園から見るサグラダ・ファミリア