鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

隠退牧師の徒然記<287>

隠退牧師の徒然記(2013年7月20日〜)<287>
2014年9月26日「誕生日を迎えつつ」


聖書の言葉
アブラムは、ハランを出発したとき75歳であった。アブラムは妻のサライ、甥のロトを連れ、
蓄えた財産すべて携え、ハランで加わった人々と共にカナン地方へ向かって出発し、カナン地方に入った。
(創世記12章4-5節)



 誕生日を迎えた。といっても私ではなく、連れ合いのスミさんである。私は5月10日が誕生日であり、そのあたりの心境はすでに記している。スミさんの誕生日は9月19日であり、私より半年遅れで75歳になる。今までどちらかの誕生日を迎えるとき、外国でお祝いされることがあった。昨年2013年の私の誕生日、5月10日はマレーシア在住の時であった。クアラルンプール日本語キリスト者集会のボランティア牧師として3月13日から6月4日まで赴いていた時であった。丁度5月10日に聖書を読む会が牧師館で開かれた。教会の皆さんは私の誕生日を覚えていたわけではない。むしろ、こちらから公表したのである。集会が終わり、いつも簡単なお茶をいただくのであるが、「実は今日は私の誕生日であるので、ケーキを食べていただきたい」とケーキを提供したのである。そのため、皆さんからお誕生日をお祝いされたというわけである。そして、夜は連れ合いのスミさんと二人で誕生会をしたのであった。我が家の子供たちからはメールでお祝いされる。その前年の2012年はバルセロナの羊子のもとに滞在していた。9月10日から11月5日まで、バルセロナでピアノの演奏活動をしている娘の羊子のもとで連れ合いのスミさんと共に過ごす。9月16日はバルセロナの高級住宅街でもあるシッチェスに行く。その日は暑く、シッチェスの海岸は海水浴で賑わっていた。バルセロナから車で30分くらいの距離である。楽しい経験であったと思う。そして夕はバルセロナに戻ったが、演奏家の集いがあり、シッチェスの多少の疲れもあったが、演奏家の皆さんの演奏を聞くことになる。この集いは演奏家の皆さんだけであり、聴衆はいない。数人の演奏家とその友人が来られていた。その集いが終わったとき、突然電燈が消され、ケーキの上にローソクがたてられ、運ばれて来る。スミさんの誕生日は9月19日であるが、三日早い誕生会となった。スミさんの73歳の誕生会である。そしてフルート奏者のセヴェリンさんの30歳の誕生日のお祝いでもある。73と30を重ねて730を形づくったローソクの火を二人で消したのであった。突然の誕生会であったが、さらに感動する誕生会が待っていた。9月18日から21日までローマを見学する。ローマ見学は私の願いでもあったのである。そしてローマ滞在二日目はヴァチカンを訪ね、かの有名なシスティーナ礼拝堂等、感激のうちに見学する。そして、夜は一日の疲れもあったのであるが、羊子の知人でもあるバリトン歌手のカルロスさんのお招きをいただいていた。カルロスさんはスペイン人であるが、この時はローマを拠点として声楽活動をしていたのである。夕食会と共に簡単なコンサートもあるということであった。実際、お宅に伺うと12、3名の皆さんがお集まりであった。カルロスさんの迫力あるバリトンを聴き、羊子のピアノ演奏の後は、お恥ずかしいことであるが、私のハーモニカまで演奏させられたのである。そして、そのあとスミさんの誕生会が行われたのであった。カルロスさんと皆さんが「マーマミーア」を歌ってお祝いしたくださったことが忘れられない。ローマから帰った翌日、22日にバルセロナ日本語で聖書を読む会の集会が羊子の家で開かれた。11名の皆さんがお集まりになったが、集会の終わりにはスミさんの誕生会が開かれたのである。従って、この2012年には3度も誕生会が開かれ、皆さんからお祝いされたのであった。
 そして、2012年の前年、2011年4月4日より5月18日まで、連れ合いのスミさんと二番目の娘の星子と共に羊子のもとで滞在していた。そして5月10日の私の誕生日を皆さんがお祝いしてくださったのである。このように振り返ると、2011年、12年、13年と夫婦のどちらかが外国で誕生日を迎えることになり、現地の皆さんにお祝いされたのであった。今年も、もしかしたらスミさんの誕生会がバルセロナで開かれるかもしれないと思った。実はバルセロナでピアノの演奏活動をしている羊子がスペイン人と出会いが与えられ結婚することになったのである。そのために当然スペイン・バルセロナに渡ることになるのであるが、最終的には10月25日にサグラダ・ファミリアで結婚式を挙げることになったので、10月になってからバルセロナに渡ることになったのである。9月19日のスミさんの誕生会に対しては、20日に子ども達が集まり誕生会を開いたのであった。そして21日は六浦谷間の集会の礼拝は家族みんなで礼拝をささげることが出来た。スミさんにとって、誕生会やプレゼントは何よりの喜びであるが、家族で礼拝をささげることが最高のプレゼントなのである。
 75歳になり、私達二人は後期高齢者を歩み始めている。今のところ、二人とも元気であることを感謝している。そういう意味でも、時々、このブログを通して私達の消息を報告することにしよう。もうそろそろブログを終わりにしよう、なんて言わないことだ…。



2012年、バルセロナ滞在中のスミさん誕生会。
フルート奏者のセヴェリンさんと共に。



ローマ在住の皆さんにもお祝いされた。
写真中央の胸をはだけている人がバリトン歌手のカルロスさん。



2014年の誕生日に、家族からのお祝いカード。