鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

「隠退牧師の徒然記」<155>

隠退牧師の徒然記(2013年2月1日〜)<155>
2013年3月6日「振り返れば、お恵みの数々(その三)」



聖書の言葉
彼らが主を礼拝し、断食していると、聖霊が告げた。「さあ、バルナバとサウロをわたしのために選び出しなさい。わたしが前もって二人に決めておいた仕事に当たらせせるために」。そこで、彼らは断食して祈り、二人の上に手を置いて出発させた。
使徒言行録13章2〜3節)



 2012年度の歩みについて振り返っている。隠退教師であっても、教会との関わりを持ちつつの歩みなのであり、単に余生を過ごしているのではない。2010年11月から六浦谷間の集会として、礼拝をささげ始めたことについては報告している通りである。この六浦谷間の集会の礼拝と共に、毎月第二日曜日は横須賀上町教会の講壇に立たせていただいている。横須賀上町教会は2010年9月をもって、それまで18年間、牧会を担った森田裕明牧師が横浜本牧教会に転任したので10月からは無牧になる。そのため湯河原教会の金子信一牧師を代務者として歩み始めたのである。金子牧師は本務の教会があるので第二日曜日しか横須賀上町教会の講壇には立てない。そこで他の日曜日は教会の副牧師や隠退教師に依頼することになったのである。その頃は無任所教師であった私が第一日曜日の講壇を担当するようになる。そのような体制が一年半続き、2012年4月から牧者を招聘することになる。しかし、赴任した宮澤恵樹さんは神学校を卒業したばかりであり、身分は補教師、伝道師なのである。日本基督教団は聖礼典の執行、すなわち洗礼式や聖餐式の執行は補教師ではできないことになっている。そのため、隠退牧師である私が第二日曜日の礼拝説教を担当し、聖餐式を執行するようになったのである。補教師になってから三年目に正教師試験に臨むので、この体制は後2年ということになる。月に一回の聖餐式執行なので、なるべく休みたくない。しかし、どうしても休まなければならない時があるのである。昨年9月から11月にスペイン・バルセロナに赴いたとき、できるだけ聖餐式を休まない日程とする。すなわち、9月9日の第二日曜日に聖餐式を執行し、翌日の10日に出発したのである。そして、11月6日に帰国して、11日の第二日曜日の聖餐式を担当したので、聖餐式をお休みにしたのは10月であった。この度のマレーシア・クワラルンプール日本語キリスト者集会のボランティア牧師として赴くことになったときにも、なるべく聖餐式を休まない日程とする。3月13日に出発するが、3月10日の横須賀上町教会の礼拝説教、聖餐式執行をした後である。そして帰国は6月4日にする。帰国して迎える日曜日は9日であり、第二日曜日なので横須賀上町教会に赴くのである。従って、今回は4月と5月、聖餐式を二回ほど休ませていただくことになる。横須賀上町教会の皆さんには大変申し訳ないと思っている。




横須賀上町教会の礼拝で聖餐式を執行する。
2012年5月13日の礼拝。



三崎教会の講壇に立たせていただく。
2012年7月29日の講壇。



横浜本牧教会の講壇。代務者時代、2010年8月8日の講壇である。
2012年8月の写真はない。



 日曜日の礼拝説教としては、2012年度はいくつかの教会の講壇に立たせていただいている。三崎教会、横浜本牧教会、清水ヶ丘教会である。三崎教会は、2012年度は四回もお招きをいただき、講壇に立たせていただいた。2012年7月29日、8月19日、12月16日、2013年2月17日である。三崎教会の講壇に立たせていただくことになったのも、不思議な導きであった。2012年6月30日に神奈川教区総会が開催される。私は隠退教師なので准議員として登録されているが、もはや教会の責任を持たないので、出席する思いは遠のいている。しかし、この総会に出席したのは、総会で知人が補教師として准允を受けるからである。一人は横須賀上町教会の宮澤恵樹さん、もう一人は大塚平安教会出身の小林美恵子さんである。准允式の前に教団総会議員の選挙が行われた。私は選挙権がないので、受付付近に出ていた。すると三崎教会の生野隆彦先生が来られたのである。生野先生は長い間、三崎教会の牧師であったが退任して若い牧師を招聘した。しかし、その牧師は二年で退任してしまう。そこで三崎教会は生野先生を代務者として、礼拝説教は数人の牧師を招いて守るようになったのである。私が隠退しているので、私に説教を依頼されたのであった。生野先生がお招きくださるというより、教会の皆さんが私をお招きくださるとの思いがする。2月の講壇に立たせていただくことになったのも、マレーシアに行く前にぜひということであった。そして、帰国したらまたお願いしますと言われると、本当にうれしくなる。
 2012年8月26日には横浜本牧教会の講壇に立たせていただく。牧師の休暇で、この日は他の牧師を招くのであるが、2010年4月から9月まで代務者を担った私が招かれたのである。久しぶりに皆さんと共に礼拝をささげる喜びをいただいたのであった。礼拝後の皆さんとのお交わりも楽しいひとときであった。
 そしてその次の週、9月2日は清水ヶ丘教会の講壇に立たせていただく。清水ヶ丘教会は9月30日に教会創立65周年記念礼拝をささげるので、その日の説教をお願いしたいと言うことである。しかし、30日はスペインにいるので、9月2日に変更していただいたのである。清水ヶ丘教会の講壇に立たせていただいたことについては、次回に記すことにしよう。