鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

隠退牧師の徒然記<340>

隠退牧師の徒然記(2015年2月11日〜)<340>
2015年6月8日「日々、喜びつつ…」


聖書の言葉
野の花がどのように育つのか、注意しなさい。働きもせず、紡ぎもしない。しかし、言っておく。栄華を極めたソロモンでさえ、この花の一つほどにも着飾ってはいなかった。今日は生えていて、明日は炉に投げ込まれる野の草でさえ、神はこのように装ってくださる。まして、あなたがたにはなおさらのことではないか。
(マタイによる福音書6章28-30節)


花鳥風月という言葉があるが、日々の歩みを思うと、まさに花鳥風月を喜びつつ生活しているのである。最近はブログに書く材料がないので、花鳥風月を楽しんでいる生活を記しておく。私の書斎は二階にあるが、窓からの景色は、ちょうど欅の木が目に入るのである。遠くの家も見えるが、近所の家の屋根は見えない。その欅の木を見ていると、しきりに鳥たちが出入りしている。冬の間は枝ばかりであったが、今は緑の葉が豊かになっている。その葉の中に、おそらく巣を作り、子供を生んでいるのであろう。そして、いろいろな鳥が出入りしているのは、餌をとってきては子供たちに食べさせているのであろう。いつも散歩は関東学院の前を流れている侍従川沿いの散歩道を歩いている。途中のベンチで一休みすると、川向うは関東学院の運動場である。ナイターもできる様で、照明設備が設置されている。その照明塔の上は、照明と共に踊場になっている。その踊り場にカラスが巣を造り、子供を育てているのである。もはや生まれて、雛がいるのが見える。そんなところで下に落ちないかと心配している。毎日、休んでは照明塔の上を見ていたが、いつの間にか雛たちはいなくなっていた。もはや巣立ちをしたのであろう。少し先は室の木公園、あるいは野島公園である。何もこんな危ないと思える照明塔の上に巣を作らなくても、緑の木々がたくさんあるのに思ったものである。それは人間が考えることで、カラスの考えは、違った視点があるのであろう。
平潟湾には川鵜という鳥が、ただじっと、船の柱に止まっている。一日中、何もしないで止まっているのかと思ってしまう。それで川鵜を「なまけもの」と命名したものである。いくつかの水鳥たちが餌を求めて動き回っている。また公園を中心としてカモメやトンビ、カラス、鳩、雀たちが忙しく動き回っているのを楽しく見ている。時には持っているビスケットをあげたりしている。鳥たちは人間が餌をあげなくても、何らかのものを食べているので、餌をあげる必要がない。人間の自己満足的楽しみでもあるのだ。いつもあげているビスケットが無くなったので、新たに「ナビスコ・リッツ・クラッカー」をコンビニで買ったりして。連れ合いのスミさんも、私が散歩に行くときには、ビスケットを持ったかと確認している。散歩の途中で鳥たちと遊んでくるのを知っているからである。
花鳥風月の花の方では、我が家の庭の草花を十分楽しんでいる。その庭は、草がぼうぼうになったので、つい先日も草むしりをしたものである。連れ合いのスミさんは、花の面倒は見ても、腰を使っての働きは大事にしている。だから、たまには庭の草むしりもしなければならないのである。先日はテッセンがきれいに咲いていたが、今はスモークツリーがきれいである。紫陽花も植えられているが、我が家の紫陽花は遅咲きの様で、まだ花を見かけない。白いバラ、赤いバラ、アブチロン等、他にもいろいろな花が咲いているが、一つ一つ名前を覚えていない。アブチロンペンテコステ命名している。大塚平安教会時代、教会の玄関先にこのアブチロンがたくさん咲いていた。聖霊が降って来るような花なので、私が「ペンテコステ」と命名したのである。教会の皆さんもその名を親しんでいたのであった。前任の大塚平安教会時代、連れ合いのスミさんがいたるところで花を育てていた。教会の下、歩道部分にもプランターを置いて育てている。その教会の花は、説教集第二集「主の導きに委ねつつ」の中に写真集として入れている。「イソギク」、「ムクゲ」、「バラ」、「ジャスミン」、「ニオイバンマツリ」、「アブチロン」、「スモークツリー」、「ハギ」、「ヒメザクロ」等が教会の道路側の敷地、歩道のプランターに植えられていた。道行く人が、足を止めては鑑賞している。時には連れ合いのスミさんが花の面倒を見ているので、誰とも知らない人であるが、立ち話をしているのである。今の大塚平安教会にはこれらの花は何もない。すっきりしてよいのであろう。しかし、昔を懐かしむ人の声もうかがっている。
いずれにしても、現在の我が家は相変わらず草花で賑わっている。花鳥風月を楽しむ庭でもある。今日はスミさんが「トンカチ」という日用品センターに連れて行くようにと言っている。ゴーヤの苗を買いに行くという。少し前に苗を植えておいたのが枯れてしまったので、何として苗を植えて育てたいそうだ。キュウリやトマトは収穫されて、食卓に並んでいる。収穫はともかく、花鳥風月を楽しみつつ歩む喜びを感謝しているのである。私も、もう少し草花相手に過ごしたらよいと思うが、やたらに手をつけると誰かさんに叱られるので、手を出さないようにしている。先日の草刈で、大切なテッセンの蔓を切ってしまったと言って、随分と怒っていたようだ。さわらぬ神にたたりなし、とか…。



ひと頃はきれいに咲いていたテッセンの花。紫も咲いている。



今はスモークツリーが咲いている。不思議な花である。



バルセロナから移植したマリアルイサ。ハーブ科の植物。



草むしりをしたので、少しはすっきりしている。