鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

隠退牧師の徒然記<471>

隠退牧師の徒然記(2016年3月1日〜)<471>
2018年12月11日「またクリスマスを祝いつつ」



聖書の言葉
「見よ、おとめが身ごもって男の子を産む。その名はインマヌエルと呼ばれる。」この名は「神は我々と共におられる」という意味である。
新約聖書・マタイによる福音書1章23節)



今年もクリスマスをお祝いできることを喜んでいる。今年は伊勢原幼稚園でクリスマスをお祝いできることを感謝している。2010年3月に30年間務めた大塚平安教会、ドレーパー記念幼稚園を退任したが、それはまた皆さんとのクリスマスのお祝いができなくなったということである。在任中はクリスマスになると、いったい、何回クリスマスの集いをしたのであろうか。教会は二つの施設と関わっているので、それぞれの嘱託牧師でもある。クリスマスの集いも当然行われていた。まず二回のクリスマスのお祝いである。そして教会では婦人会と家庭集会の合同クリスマス、教会学校のクリスマス、教会のクリスマス、聖夜礼拝としてのクリスマスが行われていた。幼稚園のクリスマス、お母さんたちのクリスマスも行われていた。そして刑務所や少年院にも関わっていたので、そこでもささやかなクリスマスのお祝いをしていた。さらにキリスト者シニアホームである「神の庭・サンフォーレ」のクリスマス、関係する「サンフォーレ戸塚」のクリスマス集会もある。これだけのクリスマスのお祝いをするので、お恵みがたくさんということになる。
ところが教会、幼稚園を退任し、隠退牧師になってからは、クリスマスは六浦谷間の集会のクリスマスだけになった。2010年11月から六浦谷間に集会として自宅にて礼拝をささげるようになり、クリスマスもお祝いするようになった。この日には家族の子どもたちや知人の皆さんが出席されるので、12、3名の皆さんでクリスマスをお祝いするようになっている。ところが横浜本牧教会付属早苗幼稚園の園長を担うことになったとき、幼稚園の子供たちのクリスマス、お母さんたちのクリスマスをお祝いすることになる。そして、今年は伊勢原幼稚園の園長を担っているので、幼稚園のクリスマスをお祝いするのである。既にお母さんたちとクリスマス礼拝を行っている。幼稚園の子供たちとは12月15日にクリスマスのお祝いをすることの喜びを与えられている。
昨年のクリスマスはスペインにいる娘の羊子家族が一時帰国したので、知人も出席され、六浦谷間の集会として、皆さんと共にクリスマスをお祝いしたのであった。今年は23日がクリスマス礼拝であるが、知人が出席されることになっている。クリスマス集会が少なくなったとしても、皆さんと共にクリスマスをお祝いできることを感謝している。
以前にもスペイン・バルセロナのクリスマスを紹介したが、少し思いだしておこう。バルセロナは日本のように賑やかな、そして華やかな飾りはしないようである。しかし、市役所前には大きなクリスマスツリーが飾られているが、日本のようにイルミネーションの賑やかな飾りではない。市役所前の広場では、広場の半分を箱庭が締めていた。その箱庭にはクリスマス物語が置かれているのである。三人の賢者(聖書では博士、学者)が船でバルセロナにやってきている。箱庭の中央には馬小屋があり、ヨセフさんとマリアさんが置かれている。しかし、飼葉桶にはイエス様がいないのである。クリスマス前なのでまだイエス様は与えられていないからである。イタリヤのフィレンツェを訪れたときにも、教会前の広場には等身大のヨセフさんとマリアさんが置かれていた。そして馬小屋には飼い葉おけが置かれているが、イエス様はまだいないのである。クリスマス前だからである。そして12月25日のクリスマスのミサには多くの人たちが教会に集い、イエス様がお生まれになったことを喜びあうのである。ミサが終わると、神父さんが抱くイエス様のお人形にキスをして、喜びつつ帰っていくのである。クリスマスにはサンタクロースも出てこない。実はバルセロナでは1月6日の「顕現祭」の方が賑やかなのである。三人の博士・学者さんがイエス様にお会いした日とされており、むしろこの日の方が賑やかにお祝いするのである。三人の賢者が人々にお菓子をふるまい、家庭ではプレゼントが与えられるのである。広場には賢者を中心に御供のものがおり、お祝いするために大勢の人々が集まる。むしろ危険でもあるので、私たちは見物にはいかなかったのである。テレビで賑やかに顕現祭を見たのであった。
クリスマスは皆さんと共にお祝いすることの喜びがある。しかし、イエス様がお生まれになったとき、駆け付けたのは東の国の博士さん達であり、別の証言は野原で羊を飼う羊飼いさん達だけであった。静かな、しかし喜びあふれるクリスマスであったと聖書は記している。そのメッセージを深く受け止めながら、今年もクリスマスを迎えたい。




鈴木家の玄関に小さなリースを掲げている。
今年はまだ飾ってないなあ。



バルセロナの市役所前に造られているクリスマスの箱庭。




バルセロナ市役所前に飾られたツリー。
イルミネーションはつけてない。



道路には電飾でクリスマスをお祝いしている。